携帯電話を買い替えたい人の66.5%はスマートフォン

» 2011年08月01日 14時25分 公開
[Business Media 誠]

 CIAJ(情報通信ネットワーク産業協会)は7月27日、国内の携帯電話やPHSの利用実態について調べた「2011年度 携帯電話の利用実態調査」の調査結果を発表した。1998年より毎年実施している調査で、2011年度版ではスマートフォンへの買い替え意向や購入者の不満点についての質問を増やした。

 スマートフォンの利用者比率は14.8%で、前年の9.2%から伸びている。利用者の内訳は男性が63.8%、女性が36.2%。年代別に見ると、最も多いのは20代で、10代、30代、40代、50代と続く。

スマートフォン利用者比率。2010年(左)と2011年(右)

買い替え期間が長期化し、ほぼ3年に。ただし買い替え意向は大幅増

 現在利用している携帯電話の前機種の利用期間は34.9カ月。2008年以来毎年のびており、2010年の31.5カ月から3.4カ月長期化している。また、全体の66.2%が現在の機種から買い替えたいという意向を持っており、前年度比で31ポイントも上昇していることから、今後市場の活性化が予想される。

携帯電話の買い替え期間(2003〜2011年)
現在の携帯電話を買い替えたい人の比率(2002〜2011年)

 買い替え意向を示しているユーザーのうち66.5%は次機種としてスマートフォンを購入したいという意向で、こちらも前年度比で30ポイント上昇している。スマートフォンブームがユーザーの購入意欲を喚起しているといえそうだ。

買い替え意向がある人にたずねた、買い替えたい種類(左)と、スマートフォン購入意向者の比率(右)

スマートフォンブームで変わったこと

 買い替えの時に重視するポイントは、1位「デザインを重視」、2位「価格を重視」、3位「サイズを重視」、4位「色を重視」と全体の傾向は変わらない。ただし、サイズを重視する人が減ったこと、5位が「高機能」(2010年)から「購入後に最新の機能を追加できること」(2011年)に変わっているあたりにスマートフォンブームの影響が感じられる。

携帯電話の買い替えで重視する点について
携帯電話の各機能、サービスの利用状況について。上段がケータイ利用者、下段がスマートフォン利用者

 調査票を郵送しての調査で、対象は関東・関西在住の携帯電話利用者1200人、内訳は19歳以下男女各100人、20〜29歳男女各100人、30〜39歳男女各100人、40〜49歳男女各100人、50〜59歳男女各100人、60歳〜69歳男女各100人。調査期間は2011年3月下旬〜4月上旬。

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