太陽光発電システム、導入者の半数は心配事を抱えながら購入

» 2011年09月05日 12時46分 公開
[Business Media 誠]

 福島第一原発の事故を機に、注目を集めている自然エネルギー。中でも期待が大きいのが太陽光発電だが、既存ユーザーたちはどのくらい満足しているのだろうか。

 シード・プランニングの調査によると、太陽光発電システムのユーザーに満足度を尋ねたところ、「満足(非常に満足+まあまあ満足)」が92.3%と、「不満(やや不満+非常に不満)」の7.7%を大きく上回っていることが分かった。

 満足している理由では、「電気代が安くなったから」が68.6%でトップで、「導入前の想定通りに発電・売電しているから」(37.9%)、「節電に役立つから」(35.0%)が続いた。

満足の理由(出典:シード・プランニング)

半数は心配事を抱えながら導入

 太陽光発電システムを購入するにあたっての心配事トップ3は、「予算(初期投資額)」(67.0%)、「故障しないかどうか」(55.0%)、「本当に電気代の削減、節電に役立つか」(47.7%)だった。

 こうした心配事は、半数は販売店に聞いたり、自分で調べたりして解消していたが、残りの半数は心配事を残しながら購入に踏み切っているようだ。心配事を抱えながらも購入した理由としては、「将来的な期待を込めて、考えても分からないから買ってみよう」「少なくとも環境に貢献できる」などが挙がっていた。

 インターネットによる調査で、対象は太陽光発電システム既存ユーザー300人。調査時期は2011年6月。

購入時の心配事トップ3の解消状況(出典:シード・プランニング)

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