サードウェーブでは事故直後から、尾崎健介社長が放射線に強い関心を持ち、チェルノブイリ事故の経験があるウクライナを訪れて、空間線量測定器の輸入販売を8月から行っている。同社ではウクライナ商工会議所に社員を1人常駐させているという。
そして8月には同時に、放射能測定機器や関連製品・サービスを販売する専門組織の安全環境事業部を設立。原発でエンジニアとして働いていた2人を含む、8人がメンバーとして活動している。
食品の放射能測定機を販売するに当たっては、購入を検討する人たちに仕組みを理解してもらうため、1時間ほどの講習と1時間ほどの実習を無料で行っている。SEG-001の約250万円の価格には当面(1年ほど)のメンテナンス料も含まれているのだが、長期的なサポート料金については検討中だという。また、正確な数値を測定するためには、随時、機器のチェックを行う必要があるので、講習で講師を務めていた男性も「車検のような仕組みが必要ではないか」とコメントしていた。
大手料理チェーンの担当者も関心を持って参加しており、「ほかの会社に一緒に受けるのはちょっと……」という要望に応えて単独でセミナーを開催することもあったという。10月5〜7日に東京ビッグサイトで開催された食品開発展2011で展示した際には、漁業関係者からの問い合わせが目立ったと話していた。
安全環境事業部では放射能測定無料セミナーを法人向けに開いているだけでなく、個人向けにも週1回程度開催していく予定としている。直近では10月25日と11月2日に開催する予定なので、興味のある方は参加してみてはいかがだろうか。
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