理数強化の新課程を受けて、各大学の選抜試験もすでに動こうとしています。東大は新課程初年度の2015年入試で、文系学部受験の際、センター試験では理科2科目必須、計5教科8科目※とすることを打ち出しました。
東大情報サイト「UTaisaku-Web」にはこんな文章まで投稿されていました。
「近年、一部のアホな文系が科学に対する見識のなさをひけらかしているせいで、東大のお偉方も大層お怒りなのでしょう。2014年度入試まで文系はセンター理科は1科目だけ受験しておけば良かったのですが、これが全員2科目強制になります」
個人的な予測としては「今年度の東大数学の出題レベルが底、2015年度に向けて少しずつ難化するのではないか」と見ています。
先ほど、授業時間数の削減は1980年代から始まっていることをご紹介しました。この反作用が、2011年小学生、2012年中高生で始まる新課程に現れ始めているわけですから、教育の歴史を鑑みるに、今後少なくとも10年以上は「学校での学習内容を増やす」方向に動くことを物語っています。
そして、今の日本よりも難しい内容を早い段階で扱っている、韓国を初めとするアジア諸国に目をやったり、グローバル化の進展を考えたりするにつけ、「この流れは止まらない」と感じます。(寺西隆行)
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