同様のことは、Webでも起きています。
ネットでのマーケティング活動というと、すぐに刈り取り系の費用対効果の話題になることが多いものです。もちろん昔からあるジャンルの商材ならば刈り取り命の部分も否定できませんが、新しいジャンルの商材ならば市場創製や認知を目的に行う施策は必要です。また、大量のデータをもとに子細に調べなければ見えてこないビュースルーによる認知効果もあります。さまざまな技術的制約から本当のユーザー行動が見えなくなってしまう部分もあります。
費用対効果が見えやすいネット広告の世界にどっぷり浸かっている人の中には、「データでとれない効果は効果じゃない」という意見もあります。でも、本当にそうでしょうか。
もっと大きな目で、自社と顧客の関係、顧客がどういったモチベーションやニーズでどんなパターンで行動するのか、そうしたことを改めて見直すことで、見えやすい数値データ以外の本当に大切なものが見えてくることもあるのではないでしょうか。
「今ごろ何を言ってるの?」と言われるかもしれませんが、最近、「簡単には数値として見えてこないし達成するのは大変だけど、その役割をちゃんと果たす」人に会うたびに冒頭のやりとりを思い出していたので、文章にまとめてみました。(安田英久)
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