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» 2012年07月12日 08時00分 UPDATE

伊吹太歩の世界の歩き方:あなたの財布に偽札が忍び込む可能性、5% (2/2)

[伊吹太歩,Business Media 誠]
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偽札作りと偽札対策のイタチゴッコ

 偽札事件はそれこそ世界中で発生しており、日本でもちょこちょこ発生している。複写やプリントの技術が進歩する中で、手軽に偽札を作ってみようと考える輩が増えるのもしかたがないということか。

 最近では、偽造されにくいポリマー製のプラスチック紙幣を発行している国が増えている。現在、世界20カ国以上で採用されており、これこそが現実的な偽札対策だと言う専門家も少なくない。オーストラリアやニュージーランド、シンガポール(一部)などで導入されている。

 そして2011年11月には、カナダがこのプラスチック紙幣の導入を発表した。まずは100カナダドル紙幣(約7800円)を発行し、徐々にほかの紙幣もプラスチック紙幣に替えていく予定だ。偽札対策にも効果を発揮すると期待されている。

 そもそも米国大統領を護衛する機関として有名なシークレットサービスは、1865年に偽札を食い止めるために作られた組織だった。南北戦争が終結した当時から始められた偽札対策だが、もう何百年も世界中でイタチゴッコが続いている。

 お金がある限り偽札がなくなることはない。しかも偽札とは分からないレベルの紙幣が流通している以上、私たちもいつそれを手にするかは分からないし、対策の術もない。

もしも偽札を日本に持ち込んでしまったら?

 間もなく夏休みシーズンになるが、この不況にも関わらず、日本人の海外旅行者数は増加する見込みだという(参照記事)。仮に知らぬ間に偽札を手に入れてしまったとしたら、現地では速やかに警察や銀行などに届け出するべきだ。ただそれも、偽札だと気が付けばの話。そもそも巧妙すぎて気が付かない場合がほとんどだろう。

 何も知らずにそのまま日本に持ち帰ってしまった場合はどうなるのか? 日本でドルやユーロを使う機会はまずないから気が付かないままに放置される。

 問題になるのは、日本で円に換金しようとして偽物であることが判明した場合だ。銀行では偽札であることはすぐに判明するので、その時点で警察に相談することになるが、よほどのことがない場合は、そのまま逮捕されてしまうことはないと警察関係者は言う。

 当たり前だが、偽札だと知りつつ使うことはないように。その場合、犯罪者として逮捕されてしまうことになりかねないからだ。

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