インタビュー
» 2012年09月12日 08時05分 公開

仕事をしたら“若者”が見えてきた(前編):「近ごろの若いヤツは……」というが、本当にダメなのか (2/6)

[土肥義則,Business Media 誠]

携帯格差が広がりつつある

原田:ドイさんはスマホを持っていらっしゃいますよね? ケータイから替えられて、使い方に変化はありましたか?

土肥:そうですねえ……私の場合は、利用時間が長くなりました。例えば電車の中では新聞や本を読んでいたのですが、スマホにしてからはあまり読まなくなりましたね。その代わりにスマホで記事などを読むようになりました。

原田:携帯に関する共同調査をしたのですが、ドイさんのような方は多いですね。ケータイを使っている人とスマホを使っている人との間で、使い方にどのような違いがあるのか聞いたところ、スマホユーザーのほうが、携帯電話の接触時間が長いことが分かりました。携帯電話に依存している若者は多いのですが、スマホの普及率が高くなれば、ますますこの傾向が強くなっていくでしょう。

 またスマホユーザーはSNSを積極的に使っていて、サービスも数多く利用しています。例えばTwitter、mixi、Facebookなどを利用していて、しかも接触時間が長い。一方のケータイユーザーはSNSの利用率が低い。

土肥:20代のケータイユーザーは約50%ですよね。その50%がスマホを使うようになれば、SNS利用者も増えるということですか?

原田:そこは分かりません。もしスマホに買い換えることでSNS利用者が増えれば、人と人との出会いが増え、ますますコミュニケーション量が増えるでしょう。ただスマホを使い始めてもSNSは利用しないで、これまでのケータイと同じような使い方をする人が多いかもしれません。

 携帯電話を有効に使う人と使っていない人の間で、コミュニケーションと情報量の格差が生まれている――と感じています。現時点でもスマホユーザーとケータイユーザーとの間でその格差は広がりつつあるのですが、今後はますます広がるかもしれない。

 例えば道を歩いていて「この意味、何だろう?」と気になることがあっても、スマホであればその場で調べることができる。もちろんケータイでも検索することはできるのですが、スマホの方が画面が大きくて見やすいので、ついつい検索してしまう。これは小さなことですが、ちょっとした積み重ねによって“人間力”に差がついてしまうかもしれない。若者と話をしていて、その予兆がうかがえることが心配ですね。

若者の間で広がる“携帯格差”(写真と本文は関係ありません)

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