SNSを上手に使うのは、難しい佐々木俊尚×松井博 グローバル化と幸福の怪しい関係(7)(4/4 ページ)

» 2012年09月22日 08時00分 公開
[土肥義則,Business Media 誠]
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佐々木:海外で代替可能な仕事というのは、かつてはブルーカラーだけだったのに、いまではホワイトカワーにも増えてきた。しかもかなりコアな部分にまで。

 中国では技術力がかなり上がっていて、R&D(開発や研究など)まで中国でできるようになってきました。そうなれば、日本人の仕事がどんどんなくなってしまう。

松井:日本で何をすればいいのか、といった話になりますよね。

佐々木:そうは言ってもまだマダラ模様といった状況で、すべての国や地域がフラット化されるのは100年とか200年とか先の話ではないでしょうか。移行期が長く続くと思うのですが、その混乱の中で、海外のほうが仕事がたくさんあるという状況は変わらないでしょう。

つづく

2人のプロフィール

佐々木俊尚(ささき・としなお)

作家・ジャーナリスト。

1961年兵庫県生まれ。愛知県立岡崎高校卒、早稲田大政経学部政治学科中退。毎日新聞社、月刊アスキー編集部を経て2003年に独立し、IT・メディア分野を中心に取材・執筆している。『「当事者」の時代』(光文社新書)『キュレーションの時代』(ちくま新書)『電子書籍の衝撃』(ディスカヴァー21)など著書多数。総務省情報通信審議会新事業創出戦略委員会委員、情報通信白書編集委員。

松井博(まつい・ひろし)

神奈川県出身。沖電気工業株式会社、アップルジャパン株式会社を経て、2002年に米国アップル本社の開発本部に移籍。iPodやマッキントッシュなどのハードウエア製品の品質保証部のシニアマネージャーとして勤務。2009年に同社退職。ブログ「まつひろのガレージライフ」が好評を博し、著書『僕がアップルで学んだこと』(アスキー新書)を出版。現在は2冊目の『私設帝国の時代』(仮題)を執筆中。twitterアカウントは「@Matsuhiro


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