「ライフネットが本当にあってよかったね」――お客からそう言われ、“気づいた”こと仕事をしたら“生保”ができた(前編)(2/7 ページ)

» 2013年02月06日 08時03分 公開
[土肥義則,Business Media 誠]

土肥:契約者数が伸びていますね。富士山にたとえるなら、いまはどのあたりまで登りましたか? 5合目? 6合目?

出口:ゼロですね。

土肥:ん? ゼロ?

出口:2012年12月の業績データを見ていただけますか? 

2012年12月の業績速報(出典:ライフネット生命)

出口:保有契約件数は15万5948件で、ここから1年間に入ってくる保険料は63億8900万円。企業の売り上げにあたるのが、約64億円なんですね。ちなみに生保市場はどのくらいかご存じですか?

土肥:えと、その……。

出口:40兆円です。ライフネットの売り上げは64億円なので、10倍で640億円、100倍で6400億円。100倍になって、マーケット全体の1%をやっと超えるんですよ。

 「ライフネットは成功しましたね」と言われることがありますが、私たちの意識としてはまだ「ゼロ」。だってマーケットシェアでいえば、0.01%ですからね。売り上げが10倍、100倍になって、初めて認知されたことになるのではないでしょうか。

土肥:富士山の標高は3776メートルなので、その0.01%ということは、えーと(計算して)37センチ。会社はまだ一歩を踏み出したばかり、といったところでしょうか。

出口:ですね。マラソンに例えると、競技場のトラックを1周して、さあ外で走るぞといったところでしょうか。

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