インタビュー
» 2013年07月31日 18時45分 公開

あなたの会社のWebサイト&SNSは、成果を出せていますか?Webアナリストに聞く(4/4 ページ)

[吉岡綾乃,Business Media 誠]
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SNSにはどこまで力をかけていい?

――専任の人を置いて、TwitterやFacebookなど、SNSに力を入れている企業が増えています。SNSも効果測定できるものでしょうか?

小川 SNSの効果を測定する一番簡単な方法は、やめることです。

――えっ。

小川 それじゃバッサリすぎですか(笑)。やめても変わらない、目に見える効果がないのだとしたら、それは効いていなかったってことです。ソーシャルをやる目的を改めて考えてください。

 会社が大きくなればなるほど、SNSの効果は基本的には効きにくくなります。リスティングとか、いろいろな流入元がありますから、そもそもSNSからの流入は少なくなるケースが多いですね。SNSから売り上げにつながる割合を見たら、大きな会社なら1ケタパーセントではないでしょうか。ある程度大きな会社で、SNSから売り上げにつなげようと思っているんだったら、極端な話、やらなくていいくらいです。

 「どうして毎日Twitterをやってるんだっけ?」「どうしてFacebookを更新してるんだっけ?」という目的を考えましょう。売り上げなのか? アフターサポートなどのお客さま対応なのか? 告知のためなのか? 親しみを持ってもらう、ブランド認知が目的なのか?

 私の前職はリクルートだったんですが、SUUMOのキャラクターのTwitterアカウントを運営していました。これはただ、関係ないことをつぶやくだけなんですね。家は毎日買う物じゃない。一生に1回とかです。いざその家を買うというときに、SUUMOの名前を思い出してもらう、そしてサービスを使ってもらうために、「いつか」のためにやっているんです。ブランドを認知してもらう、親しみを持ってもらうことが目的です。テレビCMも目的はほぼ同じですね。フォロワー数が増えたかとか、ブランドワードの検索数が上がってきたかとか、そういうところで効果を見ますが、いずれにせよ効果は非常に間接的です。

 こういう例ではなくて、SNSから流入数を増やして、売り上げを上げる……ということを目的にしているのであれば、さっきお話したように、まずは流入数を見ましょう。ボリュームを見て、どれくらい力をかけるべきか判断すればいいことです。流入を見て、仮に5割がSNS経由だとしたら、それは一生懸命時間をかけてやる価値があります。2割以下だとしたら、片手間で大丈夫です。力をかけすぎないほうがいいでしょう。

――SNSの場合、具体的にどんなツールを使ってどこを見るのですか?

小川 単純にSNSからの流入を見るのであればGoogle Analyticsで測れます。あとはTwitterでどれくらい関連ワードがつぶやかれたかとか、どれくらい発言がリツイートされたかですね。ツイートの波及具合を見るツールなどもあります。例えばSUUMOでやっていたのは、アカウントをフォローしてくれている人たちのプロフィールをすべて引っ張ってきて、その中に含まれるワードを分析するというものでした。SNSの分析ツールについては、以前15種類集めて比較レビューをしたことがあります、参考にしてください(参照リンク)

小川 卓

 2012年10月サイバーエージェント入社。テレビCM、及びピグ関連ゲームの分析などを担当。前職(リクルート)では全社のアクセス解析ツールの導入、及び住宅方法サイト「SUUMO」のアナリスト兼エバンジェリスト。

 アクセス解析に関するブログ「リアルアクセス解析」を2008年より運営。著書に『入門 ウェブ分析論~アクセス解析を成果につなげるための新・基礎知識~ 』『ウェブ分析レポーティング講座』『クチコミページと社長ブログ、売上に貢献しているのはどちら? ~マンガでわかるウェブ分析』など。年間40回ほど講演を行っている。


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