正本: 先ほども申し上げましたが、コーヒー事業を始めたきっかけは、置き薬の横に置かせていただいたこと。それは東北と北関東のガソリンスタンドだったので、今でもこのエリアのシェアは高いんですよ。
土肥: ということは、そこの人たちに「ダイドーのコーヒー、飲んだことある?」と聞くと、「ある、ある」と答える人が多い?
正本: はい。自販機の設置台数だけでなく、スーパーやコンビニでの採用も多いですしね。あと、弊社はファブレス(自社で生産設備を持たない)でやっていて、缶コーヒーの製造は静岡にある工場に依頼しました。なので、静岡や山梨でのシェアも高い。
その一方で、東京、名古屋、大阪……といった都市に弱いんですよ(涙)。
土肥: せめて、お膝元の大阪のシェアは高くしたいですねえ。でも自販機って競合がたくさんある。コカ・コーラとかサントリーとかアサヒとか……。そんなライバルたちに追いつき、追い越すために、アイトラッキングに注目されたわけですか?
正本: もちろんそれもあるのですが、「どうすれば(ダイドーの)自販機に気づいてもらえるのか?」「どうすれば買いやすい自販機にできるのか?」といった悩みがありました。そこで、お客さまの視線の動き追いかける「アイトラッキング」に目をつけ、分析を始めました。
土肥: どのように分析されたのでしょうか? 具体的に教えていただけますか。
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