以前、この連載でインドのひどいレイプ事情に関する記事を書いた。だが、先進国の米国で――しかも教育機関である大学でも、かなりひどい状況であることが分かる。世界に名だたる伝統を持つ名門大学も例外ではないのだ。世界中のどこにいようが、女性も男性も、レイプの危険性は頭の片隅に置いておくべきなのだろう。
レイプというのは、その定義について議論に発展することもある。密室で行われる場合が多く、レイプの加害者には、夫や彼氏、元夫や元彼氏といった人たちも含まれる場合があるからだ。またデート中に泥酔したり薬物を与えたりしてレイプに至るデートレイプも米国では問題になっている。被害者の受け取り方にも関わることであり、レイプの定義は難しい。
ただ、米政府が制作した動画の中でデル・トロが語るレイプの定義は参考になる。デル・トロは「もし女性が同意しない、または同意できないなら、それはレイプだ。暴行だ」と語りかける。なるほど分かりやすい。
米国の取り組みで、これからどのような影響が起きるかは分からないが、大々的なキャンペーンを開始したことで、声を上げにくい性犯罪に光を当てたことは間違いない。そこは評価すべき点である。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR注目記事ランキング