インタビュー
» 2014年06月11日 07時35分 公開

仕事をしたら“味”を分析できるようになった:インスタントコーヒーの味は、なぜ“飽きる”のか (3/5)

[土肥義則,Business Media 誠]

ラテの次に飲むモノ

土肥: ほとんどの人が最初にコーヒーを飲んだときには「苦い」と感じる。しかし、飲んでいくうちにカフェインの効果があって、だんだんコーヒーをおいしく感じて、ブラックを飲む人が増えてくる。コンビニの購買データをみると、10〜20代はラテを飲んでいる人が多いのですが、その人たちも40〜50代になればブラックを飲む人が増えてくるわけですか?

Pontaカードから男女・年代別に、売れ筋商品をまとめている。コレスポンデンス分析(2013年10月1日〜14日分を集計、出典:ローソン)

鈴木: 増えてくると思いますが、いまの40〜50代の人たちとは違った“流れ”になるかもしれません。いまの40〜50代の人たちが若いときに、ラテやカプチーノといった種類のコーヒーを飲む機会はほとんどありませんでした。選択肢が限られていたので、いまはブラックを飲む人が多い。

 しかし、いまの10〜20代の人たちはラテやカプチーノを飲んでいるので、その味に慣れてしまっている。わざわざ苦いブラックを飲む必要がないので、20〜30年後もラテを飲んでいるかもしれません。

土肥: 苦い味を知らずに、そのまま年を重ねていくというわけですね。

鈴木: とはいっても、人間は同じモノばかり食べたり、同じモノばかり飲んでいると、必ず“飽き”てしまうんですよ。ちょっと違う味が欲しくなる。なので、いまの10〜20代はラテを飲んでいますが、20〜30年後にはラテとはちょっと違う味のコーヒーを飲んでいるかもしれません。

 いま「ちょっと違う」と言いましたが、ラテとかなり違う味だと人間の警戒本能が働いてしまうので、飲まないでしょうね。つまり、「ラテに飽きたから、次はブラックで」という流れではなくて、「ラテに飽きたから、次はラテに似た甘い味のするコーヒー」になる可能性が高いですね。ラテの次のコーヒーは何か? と思われるかもしれませんが、それはいま街中で飲めるコーヒーかもしれませんし、今後新しく開発されるコーヒーかもしれません。

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