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» 2014年06月20日 08時00分 公開

コンビニとコミケに意外な共通点――売れる商品と陳列の関係ご一緒に“おでん”いかがですか(3/5 ページ)

[川乃もりや,Business Media 誠]

売れ筋商品は壁際に

 話を戻す。コンビニの壁際に置いている商品の売り上げは、全体の50%前後を占めている。商品数は圧倒的に島のほうが多いのもかかわらずにだ。このように書くと、なぜ壁際に置いている商品はよく売れるのか? と疑問を感じる読者もいるだろう。

 答えは「よく売れている商品を並べたから」。ふざけなくてもいいよ、と思われたかもしれないが、これは事実なのだ。

 たまに「スーパーとコンビニの違いは?」と聞かれるのだが、筆者はいつもこう答えている。「1つは、置いている商品数が違う。もう1つは、購入から消費までの時間が違う」と。

 1つめの「商品数」は、お分かりいただけるだろう。店舗面積を比べると、コンビニに比べてスーパーは広いところが多い。なので、スーパーでは扱っている商品が多い。もう1つの「購入から消費までの時間」について、コンビニを利用される多くのお客さんは、商品を買ってからすぐにそれを利用する。例えば、飲み物を買えば、出口を出てすぐにフタを開ける。お弁当も駐車場に停めているクルマの中、または、会社や自宅などに戻ってすぐに食べる(コンビニ利用の徒歩圏内は500メートルが限界と言われている)。

 コンビニのお客さんは「買ってからすぐに利用する」ことが多いので、おのずと売れ筋は即消費できる商品となる。そうした商品を、壁際に並べたら売り上げが高くなるのは当然だ。

 売り上げが高い商品が壁際にあるのは分かった。しかし、なぜ壁際に並べるのか、という疑問を感じた人もいるかもしれない。この疑問についての答えは、「お客さんに店内を1周してもらうため」になる。購入確率の高いモノを壁際に並べることで、お客さんは売り場全体を回ることになる。そうしてもらうことで、途中(島)に配置されている商品も見てもらい、あわよくば買ってもらおうという作戦だ。

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