「Business Media 誠」の記事アクセスランキング「誠 Weekly Access Top10」。今回は2014年7月21日から7月27日までの集計です。
先週の1位は「使えない社員と烙印を押される、『企業内落ちこぼれ』は3割」でした。「“使えない”社員は教育では再生できない、採用の再設計を行うしかない」と答える人事担当者、その理由は何なのでしょうか?
3位には「女性器の3Dデータを配って逮捕、“ろくでなし子騒動”を世界はどう見たか」がランクイン。3Dプリンタで女性器の造形を出力できるデータを頒布したとして、漫画家「ろくでなし子」が逮捕されたニュースですが、海外でも「日本人は変だ」という文脈で大きく取り上げられたようです。しかし、その裏には読者ウケがよい記事が求められる「外国人特派員」たちの苦悩があるようで……。気になった方は記事をどうぞ。
ランキングはさておき、7月29日は「土用丑(うし)の日」でした。筆者はうなぎを食べ損ねてしまいましたが、読者の皆さんはうなぎを食べましたか?
うなぎを食べる習慣ができたという、夏の土用丑の日は、立秋(8月6日か7日か8日)の前18日間における丑の日を指します。よって、1年に2回(夏の)土用丑の日がある年もありますが、2014年は7月29日の1日のみ。そんな事情もあってか、マスコミでもうなぎの話題をよく取り上げていたように思います。
しかし、最近はうなぎの稚魚「シラスウナギ」の漁獲量が減少し、うなぎの価格が上がっているとのこと。そういえば、近所のうなぎ屋も値上げしたような……。というわけで近年うなぎの価格がどのように推移しているか、確かめてみました。
総務省統計局は、毎月全国主要都市における各品目の物価を「小売物価統計調査」としてデータを取っています。その中に、うなぎのかば焼き(100グラム)という項目があります。総務省統計局のWebページでも、東京都23区部のうなぎの価格の推移を示したグラフ(参照リンク)を掲載していますが、グラフによると2008年には800円前後だった価格が、2012年3月に1000円台に突入し、その後も上昇傾向が続いてます。
もう少し長いスパンでの変化はどうでしょうか。同調査から、同じく東京都23区における2000年から2014年までの6月のデータを比べてみました。
東京都23区のうなぎのかば焼き(100グラム)の価格推移 | |
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調査時期 | 価格 |
2000年6月 | 573円 |
2001年6月 | 557円 |
2002年6月 | 512円 |
2003年6月 | 577円 |
2004年6月 | 634円 |
2005年6月 | 656円 |
2006年6月 | 730円 |
2007年6月 | 709円 |
2008年6月 | 815円 |
2009年6月 | 837円 |
2010年6月 | 855円 |
2011年6月 | 900円 |
2012年6月 | 1238円 |
2013年6月 | 1067円 |
2014年6月 | 1279円 |
10年ほど前に比べて価格が約2倍に上がっています。世界の野生生物の専門家などで作る国際自然保護連合(IUCN)が2014年6月に、ニホンウナギについて、近い将来絶滅する危険性が高い絶滅危惧種に指定しました。日本は世界のウナギの消費量のうち、約7割を占めていると言われています。今後、絶滅を防ぐために流通量に規制がかかることがあれば、価格がさらに上がるかもしれません。
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