うなぎの値段、実際どれほど上がっているの?誠 Weekly Access Top10(2014年7月21日〜7月27日)

» 2014年08月01日 20時30分 公開
[池田憲弘,Business Media 誠]

 「Business Media 誠」の記事アクセスランキング「誠 Weekly Access Top10」。今回は2014年7月21日から7月27日までの集計です。

 先週の1位は「使えない社員と烙印を押される、『企業内落ちこぼれ』は3割」でした。「“使えない”社員は教育では再生できない、採用の再設計を行うしかない」と答える人事担当者、その理由は何なのでしょうか?

 3位には「女性器の3Dデータを配って逮捕、“ろくでなし子騒動”を世界はどう見たか」がランクイン。3Dプリンタで女性器の造形を出力できるデータを頒布したとして、漫画家「ろくでなし子」が逮捕されたニュースですが、海外でも「日本人は変だ」という文脈で大きく取り上げられたようです。しかし、その裏には読者ウケがよい記事が求められる「外国人特派員」たちの苦悩があるようで……。気になった方は記事をどうぞ。

昔に比べて、うなぎはどれだけ高くなった?

photo 読者の皆さんは、土用丑(うし)の日にうなぎを食べましたか?

 ランキングはさておき、7月29日は「土用丑(うし)の日」でした。筆者はうなぎを食べ損ねてしまいましたが、読者の皆さんはうなぎを食べましたか?

 うなぎを食べる習慣ができたという、夏の土用丑の日は、立秋(8月6日か7日か8日)の前18日間における丑の日を指します。よって、1年に2回(夏の)土用丑の日がある年もありますが、2014年は7月29日の1日のみ。そんな事情もあってか、マスコミでもうなぎの話題をよく取り上げていたように思います。

 しかし、最近はうなぎの稚魚「シラスウナギ」の漁獲量が減少し、うなぎの価格が上がっているとのこと。そういえば、近所のうなぎ屋も値上げしたような……。というわけで近年うなぎの価格がどのように推移しているか、確かめてみました。

 総務省統計局は、毎月全国主要都市における各品目の物価を「小売物価統計調査」としてデータを取っています。その中に、うなぎのかば焼き(100グラム)という項目があります。総務省統計局のWebページでも、東京都23区部のうなぎの価格の推移を示したグラフ(参照リンク)を掲載していますが、グラフによると2008年には800円前後だった価格が、2012年3月に1000円台に突入し、その後も上昇傾向が続いてます。

photo 東京都23区における、2008年1月から2013年9月にかけてのうなぎのかば焼き(100グラム)の価格推移(出典:総務省統計局)

 もう少し長いスパンでの変化はどうでしょうか。同調査から、同じく東京都23区における2000年から2014年までの6月のデータを比べてみました。

東京都23区のうなぎのかば焼き(100グラム)の価格推移
調査時期 価格
2000年6月 573円
2001年6月 557円
2002年6月 512円
2003年6月 577円
2004年6月 634円
2005年6月 656円
2006年6月 730円
2007年6月 709円
2008年6月 815円
2009年6月 837円
2010年6月 855円
2011年6月 900円
2012年6月 1238円
2013年6月 1067円
2014年6月 1279円

 10年ほど前に比べて価格が約2倍に上がっています。世界の野生生物の専門家などで作る国際自然保護連合(IUCN)が2014年6月に、ニホンウナギについて、近い将来絶滅する危険性が高い絶滅危惧種に指定しました。日本は世界のウナギの消費量のうち、約7割を占めていると言われています。今後、絶滅を防ぐために流通量に規制がかかることがあれば、価格がさらに上がるかもしれません。

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