こういう悲劇が起きないように、上司である皆さんにできることは一つしかありません。当然ですが「どうしてそういうことになったのか?」と、原因を考えることです。「なぜなのか?」と疑うくせをつける。
そのとき間違ってはいけないのは、疑う「順番」です。多くの場合「自分には非がない」と思いたいので、相手に原因を求めます。特に、部下は辞める際に「あなたのことが嫌いだから」と指摘して辞めるようなことはありません。ですから、原因を考える時にどうしても、相手のことから考えがちです。
しかし、自分に非が無かったのか、まずそこから疑うくせをつけていれば、意外に原因が見つかることもあるのです。失敗を防ぐことはなかなか難しい。けれども、過ちを繰り返さないことは、できるかもしれない。すぐ部下が辞めてしまうと思っているあなたは、原因を探す順番を変えてみるのもひつとの手です。
と言いつつ、こういう話をしても「部下が悪い」と思ってしまう人こそが嫌われる上司だったりします。なので、始末に負えないのですが……みなさん、くれぐれもご用心を。
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