土肥: 今後はどのような展開を考えていらっしゃいますか?
楫: 現在は欧州、米国などを中心に展開していますが、進出したい国はたくさんあります。実際、「ウチの国でも販売させてほしい」といった感じで、引き合いがたくさんあります。でも、ここでも「在庫管理」の難しさがあるんですよ。
先ほども申し上げたとおり、販売することはできます。でも、将来のことを考えれば、じゃんじゃん売ることはできません。一気に取引先を増やすことはできませんので、原酒の量を考えつつ、段階を踏みながら広げていければいいなあと。
土肥: 楫さんの今の仕事が、10年後、20年後の後輩たちにつながっていくわけですよね。
楫: はい。未来の後輩たちは、このように感じてくれればうれしいですね。「先輩たちがいい仕事をしてくれたので、今、多くの人たちにウイスキーを提供することができています」と。
(終わり)
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