データから垣間見えるのは、一定の年齢を境にして、仕事や働くこと、努力などに対する価値観が大きく違っているということです。書いてしまえば当たり前のことですが、この差の違いを理解して、マネジメントしている上司は、それほど多くない。前回のコラムにも書きましたが(参考記事)、人は経験をベースに行動しますから、自分たちの上司の価値観が刷り込まれ、そこに自分の価値観が加味され、部下に接するようになる。しかし、部下の価値観とはもはや大きくずれているので、結果として衝突が起きる。
それを解消するには、上司が歩み寄るしかない。部下に変われといっても難しいのは、自ら経験しているはずですから(上司世代の多くは自分が部下だった時代のことを忘れがちなので困ってしまいますが)。ただ、部下のことを考えたら、上司は衝突を恐れてはいけない。そうしないと部下が成長しないからです。
今回、私はあえて「世代の違いが見える」データを提示しました。それは、「自分と相手は違うのだ」ということを、まずは理解するところから始める必要があると、考えているからです。
サカタカツミ「新しい会社のオキテ」:「部下の経験が足りない」若手が管理職に抜てきされた時、やるべきこととは?
サカタカツミ「新しい会社のオキテ」:もしかしたら、あなたは「厄介な部下」である可能性が高い?
サカタカツミ「新しい会社のオキテ」:「年相応」という言葉が、日本の企業を硬直化させているのかもしれない
サカタカツミの新しい会社のオキテ:あなたは「ボトルネック上司」になっていないか、チェックしてみませんか?
サカタカツミ「新しい会社のオキテ」:女性が管理職になれない、極めてシンプルな理由
サカタカツミの新しい会社のオキテ:「あなたが嫌い」だから部下が会社を辞める――その3つの理由
サカタカツミの新しい会社のオキテ:「仕事がイマイチ」「人物がイマイチ」企業はどちらの首を切る?
サカタカツミ「新しい会社のオキテ」:部下が「僕にはバリューがない」と焦っていたら、上司はどう対処すべき?Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR注目記事ランキング