インタビュー
» 2014年12月10日 08時00分 UPDATE

仕事をしたら"脇役”が主役になった:台湾でヒットしたのは代打「モスライスバーガー」……知られざる歴史に涙 (2/7)

[土肥義則,Business Media 誠]

地道な作業

土肥: 1991年、台湾の台北市内にモス1号店がオープンしましたが、最初のころは大変だったのではないでしょうか? もちろんマクドナルドなどのファストフードは普及していたと思うのですが、現地のほとんどの人は「モスバーガー」なんて聞いたことがないはず。そうした状況の中で、どのような展開をされたのでしょうか?

モス: (青木さんと寺本さんが話されましたが、分かりやすいように「モス」と明記しました)知名度がなかったので、とにかく消費者に知っていただかなければいけません。テレビCMを流して大々的にPRができれば効率的なのですが、そうした予算はありませんでした。そこでどういったことをしたのかというと、現地のスタッフが会う人会う人に試食券やサービス券を配って、「一度、店にお越しください」「『モスバーガー』という店を運営していますので、よろしくお願いします」と宣伝して回りました。

 「会う人会う人」と申し上げましたが、本当に「会う人・会う人」なんですよ。例えば、とある飲食店に行ったときに、担当者の名刺がありました。それには驚きましたね。こんなところまでに足を運んでいたのかと。こうした営業活動は日中だけでなく、仕事が終わってからも行っていました。しかも、現地での経営が軌道に乗るまでやっていたので、5〜6年は続けていたのではないでしょうか。

土肥: 地道な作業ですねえ。現在の櫻田社長は、当時「海外事業部長」という肩書ですよね。ということは、台湾で試食券などを配っていたとか?

モス: 配っていました。

yd_mos3.jpg 台湾にある中興大学店

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ

Digital Business Days

- PR -