「そうはいっても、組織が自分のことを大事にしてくれないと分かった異動に耐えるべきだとは思わない」という声が聞こえてきそうです。それはもちろんその通り。ただ、残念ながら「なぜこの異動になったのか」という質問に対して、組織は明快な(言い換えれば異動を命じられた本人が納得する)理由を提示してくれることは少ない。
だからこそ、疑心暗鬼を生んでしまうのですが。要は「組織が、自分を大事にしてくれない」と、勝手に思い込んでしまっている可能性もあるのです。
不本意な異動を命じられたなら、まずは「どういう異動だったら、自分は満足できたのか」を考えてみるべきだと、私は考えています。その上で「自分にとって理想の異動は、なぜ行われなかったのか」を整理してみるといいでしょう。その差が「今、自分自身が埋めなくてはならないこと」なのですから。
当然のことながら、そういう常識が通用しない組織もたくさんあります。ただし、そんな組織なら愛着もないでしょうし、持っておくべき人脈も、手放すのが惜しい環境もないでしょう。サッサと「社外に自主異動」するのも一つの手だということは、いうまでもないことです。
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