ネットバンキングの利用経験、PCからは7割弱もケータイからは2割以下
ネットバンキングをPCから利用したことがある人は68.2%、携帯電話から利用したことがある人は15.6%。最も多い利用目的は「残高・入出金明細などの預金口座の情報照会」だった。楽天リサーチ調べ。
銀行の店舗に行かずとも、インターネット上で口座残高を確認できたり振り込み手続きができたりと何かと便利なネットバンキング。サービスが始まってから10年ほど経つが、どれだけの人が利用しているのだろうか。
楽天リサーチの調査によると、PCからネットバンキングを利用した経験のある人(仕事での利用を除く)は68.2%。利用している比率は女性(63.4%)より男性(73.0%)の方が高く、年代別では30代(76.5%)が最も高かった。
ネットバンキングを使っている人は、どのぐらいの頻度で利用しているのだろうか。PCからのネットバンキング利用頻度を尋ねたところ、「月に2〜3回」が30.5%でトップ。以下、「月に1回以下」(19.4%)、「月1回」(17.0%)が続いた。「利用経験者は多いが、利用頻度は必ずしも高くない」(楽天リサーチ)
具体的にどのようなサービスを利用しているのか。「PCからのネットバンキングではどのようなサービスを利用していますか」と聞くと、1位は「残高・入出金明細などの預金口座の情報照会」(64.0%)。以下、「他口座への振込・振替」(57.4%)、「ネットショッピングやオークションなどの決済サービス」(52.7%)が続いた。
ケータイでネットバンキングは利用しない!?
PCからだけではなく、携帯電話からもネットバンキングは利用できる。しかし、携帯電話からの利用経験(仕事での利用を除く)がある人は15.6%に過ぎなかった。男女別では男性(18.8%)の方が、女性(12.4%)より高かった。年代別では20〜40代(20代25.5%、30代20.5%、40代18.5%)の利用率が2割前後と高くなっている。
PCと同様に、携帯電話からのネットバンキングの利用頻度を尋ねると、「月に1回以下」が29.5%でトップ。以下、「月に2〜3回」(21.8%)、「週1回」(14.1%)と続いた。「時間と場所を選ばずに利用できるのが携帯電話の特徴だが、利用頻度は意外にもPCより低い」(楽天リサーチ)
携帯電話とPCでは利用するサービスに違いはあるのだろうか。携帯電話からのインターネットバンキングで利用しているサービスを尋ねると、1位は「残高・入出金明細などの預金口座の情報照会」(71.0%)。以下、「他口座への振込・振替」(41.3%)、「ネットショッピングやオークションなどの決済サービス」(26.1%)が続いた。上位5位まではPCでの利用と同じ項目が並んでいる。
ネットバンキングの長所と短所は?
ネットバンキングの利用者たちは、どういった点にメリットを感じているのか。長所について尋ねると、トップは「24時間いつでも利用できる」(76.8%)。以下、「利用手数料が安い」(47.0%)、「インターネットショッピング等で利用しやすい」(38.7%)が続いた。
逆にネットバンキングの短所について尋ねると、トップは「個人情報の管理が不安」(50.7%)。以下、「ID・パスワードの管理が面倒」(40.3%)、「システム障害が不安」(39.8%)が続いた。「ネットバンキングというよりも、インターネットそのものにまつわるリスクに対する不安が上位に来ている」(楽天リサーチ)
インターネットによる調査で、対象は20〜60代の男女1000人(男女各500人)。調査時期は9月19日から21日。
関連記事
- ネットバンキングを利用する理由と利用しない理由
インターネット上で銀行のサービスが利用できるネットバンキングだが、利用者はどの点にメリットを感じているのだろうか。利用する理由は「窓口やATMに行かなくてよい」「24時間利用できる」など、ネットバンキングならではの特徴が目立った。インターワイヤード調べ。 - ネット預金の被害が止まらない! 被害件数は前年度から2倍
PCや携帯電話を使ったネットバンキングの被害件数が急増している。犯罪手口で最も多いのは偽Webサイトでパスワードを入力させる「フィッシング詐欺」だが、被害に遭った原因が分からないケースも多いようだ。 - ネットショッピングへの支出、この5年間で3倍
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.