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ストレスの多い人生を送ってしまった:人が死ぬときに後悔する34のリスト(3/3 ページ)
ある日突然、病気が見つかる――。病気は、体と心からのSOSが出続けた結果です。ストレスが多い環境も、病気を引き起こす一因となります。そして、病気と闘うために大切なことは、そうなってしまった原因を正すことなのです。
病気をつくってしまった原因を正す
病気が自分自身へのメッセージだということを患者に知ってもらい、それを患者自身が改善していかなければ治療の効果は期待できません。
だから、私の診療法は病気の原因となる問題を患者自身に気付いてもらうところからはじまります。
患者は1人ひとり、置かれた状況がみな違います。その患者に適した治療法を提供するためには、まず患者の話をよく聞くことが先決条件です。
性別や年齢、性格に生活環境、人生観……、さらには生き方から死に方まで。人生全体を包括しながら、考慮しなければなりません。
生い立ちから今の家庭環境、悩み、そのとらえ方など、根掘り葉掘り聞き出します。そのうえで治療法を見きわめるのです。そのため、私たちのクリニックでは、初診の患者の診療は1時間を超えます。
私は「原因を正さなかったら生きないですよ」と、ハッキリ言うことにしています。本人の気持ちが大切なのです。まずは自分を見つめ直し、生活習慣を改善して、その上で治療を施さなかったら根本的な病気の治療にはならないのです。
生活習慣の乱れが原因だと気づいた西崎さんに、私はこう言いました。
「私だけの力であなたの病気を治すことはできません。治るのはおそらく、ご自分の力によると思います。でも、あなたが治っていくのを後ろから押してあげることはできると思います」
(次回は「がんにのまれてしまった」について)
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