転職ビギナーが陥る“100点転職”とは?:ヘッドハンターが明かす転職事情ウソ・ホント!?(2/2 ページ)
日本人は、一度入社すると長く働く傾向がある。だから、人生初の転職を試みる「転職ビギナー」は、新境地への期待値が高い。とりわけ、20〜30代のビギナーが陥りやすいのが、完璧を求め過ぎる“100点転職”である。
他社の給与や仕事内容を現職と比較できることが重要
あれこれと希望条件との合致うんぬんを考える以前に、書類選考さえ通過するかも分からない。自分がどの程度(レベル)の企業なら通用するかを見極めるためにも、まずは応募してみることが望ましい。6割程度の希望が満たされている企業ならば、面接を通して別の魅力を感じたという事例も数多く見ている。
また、間口を広げることにより、内定をもらえる会社の数は確率の面からも増えるので、内定企業の給与や仕事内容などを現職と比較できる機会が増えることは非常に重要だろう。
その一方で、転職活動の結果、世間に自分にフィットする会社がなかったとか、内定を1つも獲得することが出来なかったとしても、「今の職場で頑張るしかないのだ!」と再認識できたのなら、それはとても有意義なこと。その転職活動自体は成功と言えるのではないだろうか?
繰り返しになるが“転職にリスクはあるが、転職活動自体にリスクはない”。むしろ、少しでも気になる会社があったら、それに応募しないことのほうがリスクだろう。自分の未来への可能性を自ら閉ざすことになり、現職との比較をする機会も失う。
そして、近い将来にその会社に応募しようと思っても、そのときは募集をしていない可能性もある。今しかないチャンスだと思ったほうがいい。
これから初めての転職活動をしようという人は、ぜひ“60点転職”を心がけて、間口を広げながら候補企業に積極的にエントリーしていくことをお勧めしたい。(プロフェッショナルバンク 高本尊通)
※この記事は、誠ブログの転職ビギナーが陥る“百点転職”とは?より転載、編集しています。
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