スマートフォンのコラボモデルが増加、パワフルな韓国メーカーも躍進:ITmediaスタッフが選ぶ、2011年の“注目ケータイ&トピック”(ライター房野編)
2011年はスマートフォンが幅広いユーザー層に広がり、バラエティに富んだ端末ラインアップが楽しい1年でした。その中で特に印象に残っているのがINFOBAR A01、Samsung端末、Xperia arcです。
印象に残ったコンセプト端末
プライベートで一番長く使ったのが、auの「INFOBAR A01」。INFOBARらしさをスマートフォンでも見事に再現した深澤直人氏のデザイン、女性の手にもちょうどいいサイズや薄さ、曲線で覆われたボディの手触りの気持ちよさで、持っていて楽しい気持ちになれました。レスポンスが若干遅いとは思いますが、iida UIがシンプルだけどセンスのよさを感じさせますし、シャープ製なので使い勝手もいい。老若男女、誰でも持てる1台だと思います。
このINFOBARを筆頭に、コンセプト端末やコラボレーションモデルがスマートフォンでも多数登場したことが強く印象に残りました。発売は来年になりそうですが、ドコモの「Q-pot.Phone SH-04D」やソフトバンクの「HONEY BEE 101K」、さらに「PRADA phone by LG L-02D」には、機能性だけではないスマートフォンの魅力を感じさせてくれそうなので、期待しています。
パワフルで快適な韓国メーカーモデル
いかにもスマートフォンらしく、パワフルで快適に使えたのはドコモの「GALAXY S II SC-02C」。メールもSNSもWebもOffice文書の確認も、すべてがスピーディでこれぞサクサクという感じです。ディスプレイが大きいのも、「大柄で持ちにくい」と感じるより、「見やすくて快適」と感じる方が多かったですし、有機ELディスプレイでも屋外で見にくいということはありませんでした。「GALAXY NEXUS SC-04D」も快適ですし、Samsung電子のGALAXYシリーズは2012年も引き続き注目し続けたいブランドです。同じ韓国メーカーのモデルとしては、ドコモの「Optimus LTE L-01D」を始めとするLGエレクトロニクスのOptimusシリーズも好印象でした。日本独自のサービスに対応してくれる心配りもうれしいところ。韓国メーカーの躍進は来年も続きそうです。
「acro」もいいけど「arc」のインパクトは大きかった
「スマートフォン・オブ・ザ・イヤー2011」では「Xperia acro SO-02C/IS11S」が選ばれたようですが、私個人としては「Xperia arc SO-01C」を手に取ったときのインパクトの方が強く記憶に残っています。確かに、Xperia acroはUIはarcそのままに、おサイフケータイやワンセグに対応して使い勝手は一段と向上したのでしょうが、arcの反り返った緊張感のあるデザインやサクサクの操作には、前モデル「Xperia SO-01B」からの進化の大きさもあって、一瞬でノックアウトされました。今でもたまに使用しますが、最新の端末と比べても引けを取らないと思います。来年はソニー製端末として出るのでしょうか。うれしい驚きをまた感じさせてほしいと願っています。
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