写真で解説する「AQUOS PHONE SERIE ISW16SH」:AQUOS PHONE ZETA/Xxとの違いは?(2/2 ページ)
au向けのハイスペックなAQUOS PHONEとして登場したシャープの「AQUOS PHONE SERIE ISW16SH」。FeliCa/NFCをダブルで搭載してWiMAXにも対応。4.6インチのHD CGSilicon液晶や12メガピクセルカメラを備えるほか、UIも大きく変更されている。
ホーム画面には、シャープが2012年夏モデルから提供する「Feel UX」を採用し、「3ラインホーム」という名称のUIをプリセットしている。SH-09D/106SHに採用されているものと同じで、アプリ/ウィジェット/ショートカットの3シートが用意されている。各シートは上下にスクロールし、左右にフリックすると切り替わる。アプリのシートにはプリセットアプリとダウンロードアプリが整然と並び、フォルダでの管理も可能。ダウンロードしたアプリは下部に追加されていくが、「アルファベット順」「利用頻度順」などのソート(並び替え)はできない。カテゴリー分けにも対応しておらず、検索性にはやや難がある印象。ただ、任意の場所でピンチアウトをすると「セパレーター」が表示され、スクロール時にセパレーターの場所で停止する設定もあるので、これをカテゴリー分けに活用したい。また、画面上部にある「アプリ」「ウィジェット」「ショートカット」の表記に触れると先頭と後尾に瞬時にジャンプする。
ウィジェットシートでは保存されているウィジェットが一覧表示され、手軽に確認できる。従来のホーム画面では、基本的にウィジェットは手動で貼る必要があるので、ウィジェットをまとめて見られるのは便利だ。ショートカットシートには、アプリ、特定の連絡先、ブックマークなどを登録しておける。アプリシートが煩雑になったら、よく使うアプリはこちらに登録しておくといいだろう。
この3ラインホームには「ホーム」と「アプリトレイ」という概念がなく、ロックを解除すればすぐに全アプリとウィジェットを確認できる。そもそも“ホームに戻る”必要がないので、システムバーにはホームや戻るアイコンは表示されず、電話/メール/ブラウザ/マルチタスクアイコンが並ぶ。3ラインホームのサブメニューは、各シートの先頭を表示させた状態で下方向にフリックすると呼び出せる。サブメニューからはアプリの表示数を「3×4」か「4×5」に変更したり、背景のテーマを変更したりもできる。ただし好きな画像を背景に設定することはできない。
これまでAndroidスマートフォンを使ってきた人がいきなり3ラインホームに触れると違和感を覚えるかもしれないが、スマートフォンを初めて使う人にはなじみやすいかもしれない。ただ、展示機のホームアプリには3ラインホームしか内蔵しておらず、docomo Palette UIを使えるSH-09DやSHホームを使える106SHと比べると、選択肢が1つしかないのは気になる。auのAndroid向け共通ホームとしてかつて搭載していたOcean Observations製の「au HOME」も、現時点でAndroid 4.0向けには最適化されておらず、いずれの夏モデルにも搭載されていない。ただ、シャープによると「SHホームをダウンロード提供することを検討している」とのことなので期待したい。
ロック解除画面は「ウェルカムシート」と呼ばれるものを新たに用意。ウェルカムシートには最大5枚の壁紙を設定でき、左右にフリックすると画像が切り替わる。従来のホーム画面では横長の1枚の画像しか壁紙に設定できなかったが、5枚を好みに応じて切り替えられるのはうれしい。ただ、どうせなら3ラインホームに壁紙を表示できる設定を用意してほしかった。カギアイコンを下にフリックするとロックが解除され、上にフリックするとカメラ/電話/メールを呼び出せるショートカットが現れる。このショートカットは固定されており、他のアプリには変更できない。さらに、画面下部の時刻が表示されている部分を左右にフリックすると天気予報(日本国内のみ)や株価が表示され、音楽再生中にはプレーヤーが現れる。
これまでは便利な反面、やや煩雑な印象もあったシャープ端末のステータスバーの通知パネルは1列に整理され、左右にフリックしてスクロールさせる(2列の表示でもよかったと思うが)。ここから、Wi-Fi、WiMAX、テザリング、NFC、ベールビュー、マナーモードなどをオン/オフにできる。
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