写真で解説する「AQUOS PHONE ZETA SH-09D」
「AQUOS PHONE ZETA SH-09D」は、ドコモのLTEサービス「Xi」に対応し、省電力に優れた新開発の「Super CG Silicon液晶」を採用した防水・防塵モデル。モバキャスを除くすべての機能やサービスに対応したといっても過言ではない多機能モデルだ。
「AQUOS PHONE ZETA SH-09D」は、シャープ製スマートフォンとしては初めてドコモのXiに対応し、省電力に優れた新開発の「Super CG Silicon液晶」を採用した防水・防塵モデル。「ZETA」とはギリシャ語で「最終の」「究極の」といった意味を持ち、シャープのフラッグシップ機であることを表現している。発売は6〜7月の予定。
「スリムフレーム設計」により、幅67ミリ内に4.7インチのHD(720×1280ピクセル)液晶を搭載。物理キーを廃したことで画面占有率が70%以上になり、動画などを全画面で表示すると、より迫力を感じられる。また、背面の両サイドが緩やかにカーブした流線形状により、大画面を搭載していながら手になじみ持ちやすい。本体正面下部に2つのLEDを搭載しており、電話の着信時にはアーチ状のイルミネーションが光る。カラーはWhiteの1色のみ。「おくだけ充電」にも対応し、充電台が同梱される。
バッテリー容量は1900mAhで、今回の夏モデルでは2100mAhの「GALAXY S III SC-06D」、2000mAhの「Optimus Vu L-06D」「L-06D JOJO」に次いで大きい。microSIMタイプのドコモminiUIMカードを採用し、外部メモリーは最大32GバイトのmicroSDHC、最大64GバイトのmicroSDXCに対応している。どちらもバッテリーを外して着脱する。
省電力液晶を搭載し、エコ技も進化
新開発のSuper CG Silicon液晶はバックライトの透過率が高く、他の液晶と比べてバックライトが暗くても同じように表示でき、使用電力を抑えられるのが特長だ。液晶にメモリを内蔵しており、システム制御でさらに消費電力を抑えているという。また「エコバックライトコントロール」を搭載し、消費電力を削減しながらきれいな表示を可能にする。AQUOSで培った技術を応用した高画質エンジン「SVエンジン3」も装備しており、写真や動画を自然な色合いで美しく表示する。
OSはAndroid 4.0を採用。ホーム画面は「docomo Palette UI」と、シャープ独自の「Feel UX」による「3ラインホーム」を内蔵し、初期設定でどちらかを選べるほか、ホーム切り替えアプリや設定メニューから切り替えることができる。Webブラウザでは片手での操作に便利な「ブラウザツールボックス」を利用可能。タッチパネルはシャープ独自の「ダイレクトトラッキング技術」でチューニングされており、新製品発表会で展示されていた端末でも快適に操作できた。チップセットはクアルコムのMSM8960で、1.5GHzのデュアルコア。ROMが16Gバイト、RAMが1Gバイトとなっている。なお、メモリはデュアルチャンネルメモリになっており、アプリ起動や画面切り替えなども効率よく高速で処理できる。
独自の省エネ技術「エコ技」も進化し、通信や動作頻度の高いアプリをランキング表示してくれる。また、従来のエコ技では、バックグラウンドで動作するアプリを制御することで「一部のアプリが正常に動作しなくなることがあった」(説明員)ので、新エコ技ではこの仕組みを変えている。プリインアプリは従来どおり制御されるが、ダウンロードしたアプリに関しては「制御するアプリをユーザーが選べるようになる」という。まだ開発中のため、発表会場で確認することはできなかった。
下り最大75Mbps、上り最大25MbpsのXiのほか、下り最大14Mbps、上り最大5.7MbpsのFOMAハイスピードにも対応。テザリングが可能で、最大5台までのWi-Fi機器を同時に接続できる。Bluetooth 3.0、FMトランスミッターを搭載し、ワンセグ、赤外線通信、おサイフケータイ、緊急速報「エリアメール」、あんしん遠隔サポートなど多彩な機能に対応するが、NOTTVには対応しない。
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