写真で解説する「AQUOS PHONE SH-06D」
NOTTVを視聴できる「モバキャス」対応スマートフォンの1号機として3月に登場予定のシャープ製「AQUOS PHONE SH-06D」。冬モデル「SH-01D」との違いを中心に、その中身を見ていこう。
4月1日に開始される携帯端末向けV-Highマルチメディア放送「モバキャス」に対応するスマートフォンとして発表されたのが、シャープ製の「AQUOS PHONE SH-06D」(NEXTシリーズ)だ。mmbiが同日に開局する「NOTTV」の番組を視聴できるのが特徴だ。ハード/ソフトウェアは「AQUOS PHONE SH-01D」がベースになっている部分が多く、4.5インチHD液晶、IPX5/IPX7の防水性能、IP5Xの防塵性能、ワンセグ、赤外線通信、おサイフケータイなどを備える。OSはAndroid 2.3。「月々サポート」と最大5040円を割り引く「春得スマホキャンペーン」適用後の実質負担額は、新規・機種変更ともに3万円台前半となる見込み。発売は3月の予定。
ボディサイズは約66(幅)×128(高さ)×11.8(厚さ※最厚部約12.2)ミリ、重さは約145グラム。約65(幅)×128(高さ)×9.7(厚さ※最厚部約11.2)ミリのSH-01Dよりも幅、高さと重さが増している。ボディはスクエアな印象の強かったSH-01Dに対し、SH-06Dは裏側中央に向かって弧を描いている。リアカバーはMagenta RedとBlue Blackがマット、Whiteが光沢感がある。Magenta RedとBlue Blackのリアカバーはいずれもブラックだが、カメラの近くに記されている「8.0M PIXELE」の文字色が異なる。
チップセットはSH-01Dの「OMAP4430」(1GHzデュアルコア)から「OMAP4460」(1.2GHzデュアルコア)に性能が向上している。メモリはROMが8Gバイト、RAMが1Gバイト。RAMはSH-01Dと同じだが、ROMはSH-01Dの4Gバイトから増量されている。2月16日の発表会に展示されていた端末の空き容量を確認したところ、2.73Gバイトだった。バッテリーパックはSH-01Dと同じ「SH31」が使われており、容量は1520mAh。モバキャスの連続視聴時間は、「デコードをするのにCPUのパワーをより消費する」(説明員)ことから、ワンセグよりも短い約190分(暫定値)。カメラはSH-01Dの約1310万画素CMOSから約800万画素CMOSに有効画素数が下がり、SH-01Dで利用できる光学手ブレ補正機能は備えていない。ディスプレイの3D表示はSH-06Dも対応しているが、モバキャスの放送を3Dに変換することはできない。今後制作されるかもしれない、NOTTVの3D番組は視聴できる。
モバキャス対応機ということで、SH-06Dを横向きにセットして映像を視聴しやすくなる卓上ホルダを同梱。ケータイやスマートフォンに付属する卓上ホルダはブラック1色の場合が多いが、SH-06では本体色に合わせて3色の卓上ホルダを用意しており、端末をセットした状態では一体感のあるデザインとなっている。この卓上ホルダの後ろには伸縮・回転するモバキャス用のアンテナがあり、卓上ホルダにACアダプターを接続してアンテナを伸ばし切ると、モバキャスの受信感度が向上する。SH-06D本体にはモバキャスとワンセグ兼用のアンテナを備えており、卓上ホルダにセットしていないときやワンセグを視聴する際にはこちらを伸ばす。発表会では東京スカイツリーから発射している試験電波を受信したSH-06Dが展示されていた。会場の六本木ヒルズ49階では問題なく受信できていたが、室内では屋外よりも受信感度は落ちやすくなる。実際の宅内でどこまでモバキャスの電波を受信できるかは気になるところだ。モバキャスの受信感度はピクトエリアに表示されるアイコンから分かる。
卓上ホルダにSH-06Dをセットすると、専用の「チャージングメニュー」が起動し、NOTTV、YouTube、ワンセグ、ピクチャー、ブラウザを手軽に利用できる。ただし、ここに表示される項目は変更できない
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