モバイルバッテリーにもなる「ZenFone Max」:SIM通
大容量バッテリーを採用し、ほかのモバイルデバイスの充電も可能というSIMフリースマホ「ZenFone Max」。デザインや各種性能をチェックします。
ASUS JAPANが3月18日に発売したSIMフリースマホ「ZenFone Max」(型番:ZC550KL)の気になる大容量バッテリーや性能をチェックします。
ZenFone Maxは、クアッドコアCPU(Qualcomm Snapdragon 410)に、2GB RAM、16GBストレージ(eMMC)を搭載したミドルレンジのスマホです。最近のスマホCPUはQualcommのSnapdragon 615/616を搭載したもの切り替わっていますので、ZenFone Maxに採用されているSnapdragon 410は一世代前という感じがしてしまいます。
ディスプレイは、約5,5インチのHD(720×1280ドット)でフルHD(1080×1920ドット)よりも解像度を押さえたことで、画面の負荷が減り操作感は良好です。
約5.5インチあるため片手でするには操作は厳しいサイズですが、設定の「片手モード」を有効しホームキーを2回タップすることで画面の縮小表示ができます。縮小画面はサイズや右手・左手それぞれ使いやすい位置に設定可能。ホームキー2回タップと、切り替え操作がシンプルで使いやすいです。
外観は2016年2月に発売されたばかりの「ZenFone Zoom」(型番:ZX551ML)のようなデザイン。詳しくみていくと、側面にはボディー一体型のゴールドのパーツ(プラスチック製)と背面にはレザー風加工されたプラスチック製のリアカバーという構成です。ZenFone Zoom以前のモデルの場合、リアカバーが側面のパーツも兼ねていましたが、ZenFone Maxのリアカバーは"裏蓋"のみの機能に絞られました。これによりスマホを握った際の剛性感が増しています。
ZenFone Maxの最大の特徴となる5,000mAh大容量バッテリーは、一般的なスマホの約2倍。タブレット並みの容量です。これならバッテリー切れの心配はなく、安心してスマホを使い続けることができます。その反面、重さは202gとこのクラスとしては重量感があります。
この大容量バッテリーは、付属のUSBホストケーブルを接続することでモバイルバッテリーとして使用できます。例えば、バッテリー切れが心配なスマートウォッチや、モバイルルーターなどの充電に使えます。もちろん、Androidスマホやタブレット、iPhoneやiPadといったモバイルデバイスの充電にも使えますので、いざという時に役立ちます。
CPUのスペックが低いためZenFoneの廉価版というイメージがありますが、カメラ機能は背面カメラが1300万画素、前面カメラは500万画素と文句なしのスペックです。さらに「ZenFone 2 Laser」シリーズと同じ「レーザーオートフォーカス」が搭載されていますので、フォーカススピードの速さと暗いシーンでもしっかりとピント合わせができます。
カメラUI(ユーザーインターフェイス)もZenFone Zoomと同様にお任せ撮影が出来る「オート」モードとシャッタースピードなどを任意に設定できる「マニュアル」モードが、アイコンで簡単に切り替えることができます。オートモードでは、周囲の明るさを検知して、「HDR」(逆光補正)モードや「ローライトモード」(暗所撮影)での撮影をオススメしてくれます。
デフォルトのコントラストが高いため暗い部分と明るい部分の差が大きく、やや重厚感のある写りをします。良い意味で完成度の高い写真と言えますが、写真加工アプリで加工するには効果が分かりづらいことがあるかも知れません。そこで、写真アプリなどで加工後にSNSに投稿するような使い方をする場合は、撮影設定の「最適化」の項目を「マニュアル」に変更し、コントラストをマイナス数値に設定しておくと良いでしょう。
HDRモードはこのような本来なら逆光で真っ黒になってしまうシーンでも影にならずにしっかりと撮影することができます。
ZenFone Maxの総評は、大容量バッテリーとカメラ機能に関しては十分過ぎる性能があります。一方でASUS製スマホは「性能怪獣」というキャッチコピーで性能の高さをアピールしてきだけに、ZenFone MaxのCPU・GPU性能は3Dゲームをバリバリ遊びたいという人には物足りないかも知れません。
以上を踏まえて、メッセージアプリを頻繁に使う人、写真や動画を撮ってSNSやブログにアップするような使い方や、旅行・出張などが多い人にオススメのスマホだと言えます。
(文:mi2_303)
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