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Microsoft、AI(人工知能)採用のiOSカメラアプリ「Pix」を公開

「Microsoft Pix」はシャッターの1タップで前後10フレームをキャプチャーし、AIアルゴリズムでベストショットを合成するカメラアプリ。AIが面白いと判断した場合は「Live Photos」のような動画「Live Image」も自動作成する。iOS 9.0以降のiPhone 5s以上をサポートする(iPadでも利用できる)。

 米Microsoftは7月27日(現地時間)、iOS版カメラアプリ「Microsoft Pix」をApp Storeで公開したと発表した。日本でも無償でダウンロードできる。iOS 9.0以降搭載のiPhone 5s以上で利用できる(iPadについてはApp Storeを参照されたい)。

 AI(人工知能)を搭載したことで、ベストショットを撮影できるとしている。


iPhone 6sでの写真比較(右は付属アプリ「カメラ」のもの)

 シャッターボタンをタップすると、その前後の10フレームをキャプチャーし、人工知能(AI)が10枚の画像を使ってノイズの除去や顔面の明るさ調節、色調などを整えて3枚のベストショットを保存する。このプロセスは数秒で完了する。

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タップの前後10フレームをキャプチャーする

 顔認識技術を応用したカメラアプリは既に多数あるが、Microsoftの研究部門、Microsoft ResearchのComputational Photography Groupが開発したこのアプリでは、目を閉じているかどうかなども判断してベストショットを選ぶという。

 また、撮影した10フレームで、例えば髪が風になびいたり、水の流れが表現できそうな場合、アプリが自動的に複数のフレームを抽出してループ状にした動画「Live Image」を作成する。Live Imageの作成にかかるのはわずか2秒。「AppleのLive Photosと異なり、おもしろい動き(だとアプリが判断した場合)だけをLive Imageにするので、ストレージを圧迫しないし、事前に機能をオン/オフする必要もない。また、iPhone 5s以降の端末に対応する」とMicrosoftは説明している。

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