多彩なハードウェアキーを搭載 国内初のAndroidスマホ「HT-03A」(懐かしのケータイ)
Android搭載スマホの日本初上陸モデルとなった「HT-03A」。「発話/終話キー」やトラックボールなど、現在のAndroidスマホではあまり見られない、多彩なハードウェアキーを搭載していました。
ITmedia Mobile編集部で発掘された、思い出のケータイを振り返る連載。今回紹介するのは、NTTドコモのHTC製スマートフォン「HT-03A」です。
HT-03Aは、日本で初めてAndroid OSを搭載したスマートフォンとして登場しました。ヨーロッパなどで販売された「HTC Magic」をベースに、ドコモ仕様にカスタマイズされています。
「Gmail」「Googleマップ」「YouTube」といったGoogleサービスを利用できるアプリがプリインストールされていたほか、「Android Market(現在のGoogle Play)」からアプリをダウンロードできるなど、機能面では現在のAndroid端末と同じことをほぼ実現していました。
特徴的なのがハードウェアキーの種類。Androidスマホと言えば「戻る」「ホーム」「履歴(タスク)」の3つのキーを備えているイメージが強いですが(現在ではソフトウェアキーが主流になっていますが……)、HT-03Aでは履歴キーがなく、代わりというわけではありませんが「サーチ」や「メニュー」、さらには「発話」と「終話」とたくさんのキーと備えていました。極め付きは、「決定キー」も兼ねるトラックボールを備えていたこと。このトラックボールによって、スムーズな操作を実現していました。
HTCではHT-03A以前にWindows Mobile搭載のスマホ4機種をドコモ向けに供給していましたが、その後は提供していません。そのため、現在のところHT-03AはHTC唯一のドコモ向けAndroidスマホであり、最後のドコモ向けスマホということになります。
「HT-03A」の主な仕様
- 発売日:2009年7月10日
- キャリア:NTTドコモ
- メーカー:HTC
- サイズ:約56(幅)×113(高さ)×14(奥行き)mm
- 重量:約123g
- メインディスプレイ:3.2型(320×480ピクセル)TFT液晶 6万5536色
- アウトカメラ:有効約320万画素CMOS
- ボディーカラー:ホワイト、ブラック
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