ニュース
Qualcomm、「Snapdragon 700」シリーズ立ち上げ 845のAIなどの高機能を660より省電力で:Mobile World Congress 2018
Qualcommがモバイル向けプロセッサの新シリーズ「Snapdragon 700」を発表した。「Snapdragon 845」で採用のAI技術や画像処理技術を搭載しつつ安価で「Snapdragon 660」より高性能なミッドレンジプロセッサだ。
米Qualcommは2月27日(現地時間)、スペインのバルセロナで開催されているモバイル関連の展示会「Mobile World Congress 2018」で、モバイル向けプロセッサ「Snapdragon」の新シリーズ「Snapdragon 700」を発表した。
数字から推測できるように、性能的に「Snapdragon 660」と「Snapdragon 845」の間に位置するシリーズになる。
CPUコアなどの詳細な構成はまだ不明だが、CPUに「Kryo」を、GPUには「Adreno Visual Processing」を、画像処理の「Spectra ISP」を採用する。
advertisement
Snapdragon 845で採用している同社のAI(人工知能)技術「Artificial Intelligence Engine」を搭載し、Snapdragon 660の最大2倍のAI機能を提供できるとしている。
Snapdragon 660より30%省電力でき、「Qualcomm Quick Charge 4+」で15分で50%の充電が可能。ネットワーク機能では、超高速LTE(5Gのことか)やBluetooth 5をサポートするという。
OEMメーカーへの提供は2018年上半期中に開始の予定としている。
関連キーワード
Snapdragon | QUALCOMM(クアルコム) | Mobile World Congress | CPU | モバイルプロセッサ | 省電力 | 人工知能 | Bluetooth 5
関連記事
ASUS、“切り欠き”狭額縁でAI搭載の「ZenFone 5Z」他3モデル発表
ASUSが新フラッグシップ端末「ZenFone 5」の3モデルとバッテリーの持ちが特徴の「ZenFone Max M1」を発表した。ZenFone 5とZenFone 5Zは、5.5型相当のボディに6.2型で「iPhone X」のような“切り欠き”のあるディスプレイを搭載。5Zは479ユーロ(約6万円)から。Qualcomm本社でSnapdragon 845の性能を体感 スマホで「できること」が増える
Qualcommのサンディエゴ本社にあるラボの一部が特別に解放された。ここで最新プロセッサ「Snapdragon 845」を活用したデモを体験。845では電力効率がさらに良くなり、AIを活用した機能改善も行われる。「Snapdragon 845」で何が変わる? “順当進化”の中身を解説する
Snapdragon 845を一言でいえば「順当進化」だ。全体でパフォーマンスが向上した他、映像表現、カメラ、VR/AR、セキュリティも強化されている。その内容を見ていこう。下り600Mbpsや8GBメモリをサポート QualcommがSnapdragon 660/630を発表
Qualcommが、Snapdragonの新製品として「660」と「630」を発表。600シリーズとしては初めてLTEの下り最大600Mbpsの通信に対応。最大8GBメモリもサポートする。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.