KDDI Mobile、HTC製Android 2.1スマートフォン「HTC Hero」を発売
米国で日系ユーザー向けに携帯電話サービス「KDDI Mobile」を展開するKDDI Americaが、日本語に対応した「HTC Hero」の販売を開始した。合わせて新たな料金プランも提供する。
KDDI Americaが7月19日(現地時間)、米国在住の日本人などをターゲットに展開している携帯電話サービス「KDDI Mobile」で、日本語の入力や表示に対応したAndroidスマートフォン「HTC Hero」の販売を開始した。
HTC Heroは、Android OS 2.1を採用したスマートフォンで、HTC独自のユーザーインタフェース「HTC Sense」を備える。プロセッサーには528MHz動作のMSM7600を搭載。3.2インチのハーフVGA(320×480ピクセル)TFTディスプレイに5MピクセルCMOSカメラ、GPS、無線LANやBluetoothも装備する。Flash Lite 3.1、Flash9とActionScript 2.0のSWF再生にも対応した。
KDDI Mobileが扱うHTC HeroはCDMA 850MHz/CDMA 1900MHzに対応したバージョンで、日本での国際ローミングにも対応する。日本語入力システムには「Simeji」を搭載している。
端末代金は、2年契約で79ドル。1年契約で149ドル、縛りなしの定価は499ドルとなっている。なお現在KDDI Mobileをスタンダードプランで利用中のユーザーが、2年もしくは1年の契約更新をした場合は、8月31日まで新規契約と同じ価格でHTC Heroが購入可能だ。
またパケット定額サービスとして、無制限の利用が可能な「スマートフォン WEB Unlimited」を月額34.99ドル、2段階定額制となる「スマートフォン WEB Basic」を9.99ドルから50ドルまでで提供。用途に合わせて選べるようにした。通話をあまり利用しないユーザー向けに、月額基本料19.99ドルの最安新料金プラン「プランXS」も新たに用意した。
もともとKDDI Mobileは、日本から米国への渡航者向けにも携帯電話サービスを提供しており、日本で購入を申し込むことも可能。旅行者向けのレンタルサービスではなく、中長期に滞在する人向けのサービスになるが、日本への配送サービス(有料)も提供しており、渡米前に端末と回線を入手できる。米国から日本への国際電話料金は、米国内で最安値を実現しているのも特長だ。
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