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KDDI、auスマートフォン向けの通信速度制御を10月1日に開始
KDDIが、auスマートフォン利用者を対象とした通信速度制御を10月1日から運用する。直近3日間で300万パケット以上の通信をしたユーザーが対象となる。
KDDIは8月15日、auスマートフォン向けの通信速度制御を10月1日から運用することを発表した。
auケータイ(EZweb対応機)向けには、前々月に300万パケット以上の通信をしたユーザーを対象に、21時〜翌1時の通信速度を制限する措置を実施していた。スマートフォン向けには、直近3日間(前日を含む3日間、当日は含まない)の利用パケット数が300万以上のユーザーの通信速度を制御する。対象となるのは下り通信。通信制御の目的は、CDMAネットワークの公平性を確保するためで、一定ユーザーが大容量の通信をすることで、他ユーザーが受ける通信環境の影響を軽減する。
速度制御されたユーザーも継続して通信ができるが、通信速度に影響が出る可能性がある。速度制御された後、直近3日間の利用パケット数が300万未満なら制御は解除される。通信速度制御の運用に先立ち、KDDIは8月16日から、auお客さまサポート「今月の通話料・通信料照会」で、直近3日間のスマートフォンにおけるパケット通信量の目安を確認できるようにする。
なお、WiMAXネットワークとWi-Fi利用時の通信は制御対象には含まれないが、通信制御の基準は変更される場合があるという。変更時は別途案内される。
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