第4回 ホーム画面の使い勝手はどう? ホームネットワークには対応している?――「AQUOS PHONE IS11SH」:「AQUOS PHONE IS11SH」の“ここ”が知りたい
KDDIから発売されたテンキー搭載のスライド式スマートフォンIS11SHは、「AQUOS PHONE」を冠したモデルでもある。今回はホーム画面の操作性や、AQOUS連携について検証した。
- →第1回 外観の特徴は? IS05や007SHと比べてどう?――「AQUOS PHONE IS11SH」
- →第2回 テンキーの使い勝手はどう?――「AQUOS PHONE IS11SH」
- →第3回 スクリーンショットは撮れる? 内蔵フォントの種類は?――「AQUOS PHONE IS11SH」
質問:「ラウンドホーム」の使い勝手は?
「AQUOS PHONE IS11SH」では従来のホーム画面である「ホーム」のほかに「ラウンドホーム」という新しいホームアプリがプリインストールされている。端末購入時にホーム画面に設置されている「ホーム切替」ショートカットをタップすると「ホーム」と「ラウンドホーム」を選択できるので、ここでラウンドホームを選べば利用できる。
ラウンドホームは3×3のタイル表示で、画面下部には電話、メール、ブラウザの専用ボタンが表示されている。画面をタップしたまま指を動かすと立体的に一覧表示され、必要なタイルに素早く移動できる。タイルはアプリのショートカット、またはグループとなっており、グループを展開すると複数のアプリリストが表示される。アプリの説明が記載されているので、初心者には分かりやすい作りとなっている。ただし、ラウンドホームにはウィジェットを置くことができないので注意が必要だ。
テンキー側で操作する場合、立体表示にはならず、3×3のタイル表示を十字キーで選択して決定キーで確定するため、ややラウンドホームのメリットは薄れてしまう。ラウンドメニューを従来のホームに戻すには、メニューキーをタップして「ホーム切替」を選択する必要があり、やや分かりにくい印象を受けた。
質問:初期状態のホーム画面はどう?
次に、従来のホーム画面について見ていこう。使い勝手については従来の端末とほぼ同じだが、注意すべき点がある。端末設定メニューを出す場合、ラウンドホームはメニューキーをタップして「端末設定」から起動できるが、従来の「ホーム」ではこの方法で起動できない。他機種にはメニューから設定を起動できるものが多いだけに残念なポイントだ。そのため、設定のショートカットを起動しやすい場所に作ることをオススメする。ホーム画面に設定のショートカットを置けるほか、スライドメニューにもショートカットを設定できる。端末設定に頻繁にアクセスする人は、ぜひ設定しておきたい。
質問:スマートファミリンクで何ができる?
IS11SHとテレビなど他の家電と連携させる場合、どのようにすればいいのか。IS11SHはDLNAに対応しているため、対応機器とホームネットワークで接続することができる。端末設定メニューから「無線とネットワーク」を選択し、「ホームネットワーク設定」からネットワークサーバー設定をしていこう。無線LAN接続環境下で「ホームネットワーク設定」から「公開ネットワーク」に現在接続しているSSIDを選択する。設定後はホームネットワークの右横にあるチェックボックスで接続のオン/オフができる。ホームネットワークを有効にした状態で筆者のAQUOSにIS11SHの写真を出力することができた。
また、AQUOSとの連携は「SmartFamilink」アプリからも行え、AQUOS PHONEに保存した写真、動画、音楽をフリック操作でAQUOSに映し出す「スマートジャンプ」、AQUOS PHONEへの着信をテレビ画面に表示する「AQUOSインフォメーション」などを利用できる。筆者のAQUOSは残念ながらスマートファミリンクには対応していなかったので利用できなかった。スマートファミリンクの対応機種はシャープのWebサイト(外部リンク)を参照。
AQUOS側がスマートファミリンク非対応の場合でも、ホームネットワークを有効にするとテレビ側から端末にアクセスできるので、携帯内のコンテンツをテレビで楽しむといった利用には十分だと感じた。HDMI対応機種なら、HDMI接続時にAQUOSのリモコンから操作することもできるのだが、IS11SHにはHDMI端子がないので、そういった利用ができず残念だ。
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