第3回 着信ランプはある? Xiはなぜ非対応?――「GALAXY NEXUS SC-04D」:「GALAXY NEXUS SC-04D」の“ここ”が知りたい
Android 4.0を搭載する「GALAXY NEXUS SC-04D」の見どころを一問一答式でレビューしていく本コーナー。第3回では、着信ランプやデータ使用設定などをチェックした。
- →第1回 外観の特徴、GALAXY S II LTEとの違いは?――「GALAXY NEXUS SC-04D」
- →第2回 Android 2.xと何が違う?――「GALAXY NEXUS SC-04D」のホーム画面を試す
- →動画で見るスマートフォン――「GALAXY NEXUS SC-04D」(試作機)
質問:着信/通知ランプはある?
「GALAXY NEXUS SC-04D」には通知ランプが搭載されており、不在着信やSMS受信時などに、ディスプレイ下部に丸型のLEDが点滅する。着信中には光らない。このほか、「NoLED」アプリも利用できる。同アプリでは、GALAXY Sシリーズ端末で着信やメール受信などがあった場合に、バックライトが消灯した画面上にアイコンが点滅し、疑似通知ランプとして活用できる。NoLEDは「GALAXY S向け」とされているが、GALAXY NEXUSで試したところ、問題なく使用できた。電話着信、SMS、Gmail、spモードメールなど、連絡手段によって点滅アイコンの色を変えられるので、うまく活用すれば、通常の着信ランプよりも使い勝手はよい。充電中にバッテリー残量(%)が画面上を動きながら点滅するのも便利だ。
質問:「データ使用」制限機能で何ができる?
Android 4.0の特徴的な機能の1つとして、データ通信量を手動で制限できる設定が追加されている。「設定」の「データ使用」からアクセスでき、1カ月間に使用する通信量を制限できる。グラフのバーを上下にずらすことで制限量を決められる。文字どおり、設定した通信量を超えたら通信できなくする「制限」と、制限はされないがアラートを出す「警告」の基準値を決められる。赤色のバーが制限、オレンジ色のバーが警告だ。
この設定でもう1つ便利なのが、アプリごとの通信量も確認できること。通信量の多いアプリが順にリスト表示されるので、どのアプリがたくさん通信しているかが一目で分かる。アプリをタップして表示される詳細情報では、バックグラウンドでの通信量も確認できるほか、バックグラウンドの通信を無効にすることも可能(Wi-Fi接続時は有効)。パケット定額を利用している場合は気にする必要はないが、バックグラウンドでの通信が多いとバッテリー消費を早めたり、端末の挙動に影響する恐れがあるので、必要のないアプリはオフにしておくのも一考の価値がある。
質問:Xiはなぜ対応しない?
GALAXY NEXUSは、発売する地域によってLTE対応モデルと非対応モデルが導入される。ドコモ向けGALAXY NEXUSは残念ながら、LTEサービス「Xi」はサポートせず、通信速度は下り最大14Mbps、上り最大5.7Mbpsに留まる。
NTTドコモに確認したところ、Xiを非対応としたのは「Android 4.0をいち早くお客様にお届けするため」で、「3G通信対応モデルの方が早く開発できると判断した」とのこと。サムスンテレコムジャパンによると、ドコモが発売するGALAXY NEXUSにはLTE用の通信モジュールは備えていない。ドコモのXiスマートフォンは通話が3G回線、データ通信がLTEを利用するが、LTEエリア内にいても通話時には3G回線に切り替わる。こうしたハンドオーバーをはじめ、LTE通信の検証に時間がかかることを考慮したためだと思われる。同時期に発売する他国向けGALAXY NEXUSがLTEに対応する場合、ドコモ向けGALAXY NEXUSが世界最速で発売される可能性もある。
質問:「サブメニュー」はどうやって呼び出す?
Android 4.0採用のGALAXY NEXUSはMENUキーを搭載していないが、アプリ利用時に「サブメニュー」を呼び出すにはどうすればいいのだろうか。試しにGALAXY NEXUSに「twicca」をインストールして起動したところ、画面下部のナビゲーションバー(戻る/ホーム/マルチタスクキー)の横に、サブメニュー呼び出し用のアイコン(3つの点)が表示され、ここからサブメニューを呼び出せた。一方、GmailやPeopleアプリでは、ナビゲーションバーの上にある操作ボタンの右端、ブラウザやギャラリーアプリでは画面右上にサブメニュー呼び出し用のアイコンがある。このアイコンの位置はアプリによって異なるので、少々戸惑うかもしれない。
関連キーワード
GALAXY NEXUS SC-04D | GALAXY Nexus | アイコン | NTTドコモ 2011年度冬春モデル | LTE(Long Term Evolution) | NTTドコモ | Android | Xi(クロッシィ) | Android 4.0 | Galaxy S | Gmail | LED | バッテリー | 着信ランプ | データ通信 | ブラウザ | 通信モジュール | ハンドオーバー | ローミング | Samsung | GALAXY S II LTE SC-03D | Wi-Fi
関連記事
- 「GALAXY NEXUS SC-04D」の“ここ”が知りたい:第2回 Android 2.xと何が違う?――「GALAXY NEXUS SC-04D」のホーム画面を試す
Android 2.xから大きく変更されたAndroid 4.0のユーザーインタフェース。特に気になるのがホーム画面の操作性だ。具体的に何が変わったのか。「GALAXY NEXUS SC-04D」のホームUIを確認した。 - Android 4.0の操作感をチェック:動画で見るスマートフォン――「GALAXY NEXUS SC-04D」(試作機)
Android 4.0搭載のファーストモデル「GALAXY NEXUS SC-04D」はどんな操作性を実現しているのだろうか。ホーム画面、ブラウザ、カメラ、ギャラリーの動作を調べた。 - 「GALAXY NEXUS SC-04D」の“ここ”が知りたい:第1回 外観の特徴、GALAXY S II LTEとの違いは?――「GALAXY NEXUS SC-04D」
Androidの最新OS「Android 4.0」を搭載したファーストモデル「GALAXY NEXUS SC-04D」がドコモから11月に発売される。仕様やUIも含めてまだ分からないところが多いので、詳細をチェックしていく。第1回は外観を中心に調べた。 - ドコモ、Android 4.0搭載のSamsung製「GALAXY NEXUS SC-04D」を発表
NTTドコモが10月19日、18日の新製品発表会でアナウンスしていた「最新バージョンのAndroid」を搭載したスマートフォン、「GALAXY NEXUS SC-04D」を、11月に発売すると発表した。 - GoogleとSamsung、Android 4.0搭載のGoogleブランド端末「GALAXY Nexus」を発表
日本ではNTTドコモが11月に発売する予定の「GALAXY Nexus」が発表された。 - グーグル、「Android 4.0」発表――UI、カメラ、ブラウザなどを一新
グーグルが、スマートフォンとタブレット向けのAndroid OSの新バージョン「Android 4.0」の詳細を発表した。ユーザーインタフェースは何が変わったのか。どんな新機能があるのか。主な進化点をまとめた。 - 創造的なユーザー体験を提供する――「GALAXY Nexus」「Android 4.0」発表
10月19日、GoogleとSamsung電子が、開発コード名「Ice Cream Sandwitch」と呼ばれるOS「Andorid 4.0」を搭載したスマートフォン「GALAXY Nexus」の発表会を香港で開催。その詳細をリポートする。 - 日本に特化した工夫も:“気持ちよく使える”Android 4.0で「最強のスマホ/タブレットを実現できる」
10月19日にAndroidの新OS「Android 4.0」が発表されて以来、対応端末の「Galaxy Nexus」も含めて大きな話題を集めている。10月25日にグーグルが日本のメディア向けにAndroid 4.0を初披露し、ジョン・ラーゲリン氏がアップデート内容や日本市場への取り組みなどを説明した。 - Google Developer Day:Googleが期待する“日本の熱意”/開発者が注目すべきAndroid 4.0の新機能
いよいよその全貌が明らかになった「Android 4.0」。ユーザー、そして開発者にとってどんな魅力があるのだろうか。「Google Developer Day」でAndroidプラットフォームの開発を担当するティム・ブレイ氏らが説明した。 - 写真で解説する「GALAXY S II LTE SC-03D」
美しいディスプレイと高いスペック、操作性の高さが好評のGALAXY Sシリーズ。「Xi」に対応した「GALAXY S II LTE SC-03D」は前モデルからさらにスペックを上げ、高速化と高性能化を果たした。 - NEXTシリーズ:Xi+1.5GHzデュアルコアでさらにサクサクなAndroidに――「GALAXY S II LTE SC-03D」
その高いスペックで日本のAndroid市場を席巻したGALAXY Sシリーズが「Xi」でさらに高速化。ドコモのLTEサービスに対応した「GALAXY S II LTE SC-03D」は、1.5GHzのデュアルコアプロセッサも搭載するなど、さらなる高性能化を果たした。 - 動画で見るスマートフォン――「GALAXY S II LTE SC-03D」(試作機)
GALAXY S IIがXi対応モデルとして進化したドコモの「GALAXY S II LTE SC-03D」。CPUもクロック数も向上し、さらに高いパフォーマンスが期待できる。さっそくホーム画面やブラウザの挙動を確認した。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.