ARROWS Z ISW11Fは温度が上昇しやすい仕様:発熱問題の詳細を確認
発熱して一部機能が停止する「ARROWS Z ISW11F」。一定の温度に達して機能が停止すること自体はISW11F特有の問題ではないが、ISW11Fは端末の温度が上昇しやすいという。
auの富士通東芝製スマートフォン「ARROWS Z ISW11F」で本体が発熱し、一部機能が停止する事象の詳細について、KDDIから回答を得られた。
携帯電話の温度が一定の値に達すると、過度の温度上昇による火傷を防ぐため、充電や特定の機能が停止する。停止する基準となる温度は公表されていない。ISW11Fの場合は充電、Wi-Fi、カメラが停止するとのこと(3G通信など、その他の機能が温度上昇で停止することはない)。温度上昇で一部機能が停止する仕様はISW11F特有のものではなく、他のAndroidスマートフォンやiPhoneなどでも起こりうるが、ISW11Fは特に、充電停止の温度に達するまでが早く感じる。例えば、WiMAXをオン/テザリングを利用/LISMO WAVEを起動した状態でカメラを起動すると、程なくして「充電できない」旨のアラートが出た。
KDDIによると、ISW11F本体の温度が上昇しやすいのは「デュアルコアCPUを備えていることに加え、本体が薄く、防水性能を備えているので熱が逃げにくいこと」が影響しているという。「(発熱時に充電や一部機能を停止する旨の)注意書きを同梱したのは、お客様に注意喚起をするため」。温度が上昇しやすい“仕様”であるため、ソフトウェアアップデートなどで改善されることもないとのこと。
発熱しやすいことは、ユーザーの利便性を考えるとデメリットだが、発熱による機能停止自体はISW11F特有の問題ではないことに加え、デュアルコア/薄型/防水の恩恵を考えると仕方ないところか。いずれにせよ、ISW11Fでは充電しながら複数のアプリを長時間使用するといった酷使は、なるべく避けた方がよさそうだ。
関連記事
- 「故障ではない」:「ARROWS Z ISW11F」、本体発熱時に充電や一部機能が停止する事象発生
auの富士通東芝製スマートフォン「ARROWS Z ISW11F」で、本体が熱くなると、充電や一部機能が停止する事象が確認された。 - 価格は?:「ARROWS X LTE」「ARROWS Z」発売 予約しても入荷待ち、当日販売分なしの店舗も
冬スマホのフラグシップモデル「ARROWS X LTE F-05D」と「ARROWS Z ISW11F」が12月17日に発売された。注目機種だけあり、予約分に初回入荷が追いついていない店舗が多いようだ。 - +WiMAX対応のAndroidスマートフォン「ARROWS Z ISW11F」、12月17日発売
au 2011年冬モデルのフラッグシップに位置付けられるハイエンドスマートフォン「ARROWS Z ISW11F」の発売日が12月17日に決まった。 - 「ARROWS Z ISW11F」の“ここ”が知りたい:第1回 タッチパネルは本当にサクサク? 内蔵メモリは?――「ARROWS Z ISW11F」
au冬モデルのフラグシップ機として注目を集めている「ARROWS Z ISW11F」。一問一答式で展開する本レビューで、その主な見どころを紹介する。第1回では基本スペックや操作感を調べた。 - ドコモ、「REGZA Phone T-01D」の通話・通信できない不具合の原因を発表
NTTドコモは、11月18日から販売を停止している「REGZA Phone T-01D」の不具合の原因を発表した。 - 「REGZA Phone T-01D」に通話や通信ができない不具合――販売を一時停止
ドコモが11月18日に発売した「REGZA Phone T-01D」に、音声通話やパケット通信ができない不具合が見つかった。ドコモは、T-01Dの販売を一時停止している。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.