「iOS 6」は9月19日から配信開始
2012年秋の予定とされていた、既存のiOSデバイス向け「iOS 6」の配信は、9月19日から開始される。Appleが「iPhone 5」を発表したイベントで明言した。
Appleが9月12日(現地時間)に米国で開催した、「iPhone 5」や「iPod touch」「iPod nano」などを発表したイベントで、iOSの最新バージョン「iOS 6」の配信スケジュールも明らかにしている。それによると、iOS 6はiPhone 5の発売日よりも2日早い、9月19日から配信が始まる予定だ。配信開始時刻は、Apple本社がある米国の太平洋夏時間(PDT)を基準とするのか、日本でも19日からダウンロードできるのかはまだ分からない。
iOS 6にバージョンアップできるのは、iPhone 3GS/iPhone 4/iPhone 4Sや第4世代のiPod touch、iPad 2/新しいiPad。バージョンアップは無料だ。iOS 5以降を導入してある端末であれば、MacやPCに接続せずとも、Wi-Fiネットワークなどを経由して直接iOS 6のバージョンアップデータをダウンロードしインストールできる。
iOS 6は、6月に開催された開発者向けのカンファレンス「World Wide Developers Conference 2012(WWDC 2012)」で初めて概要が明らかにされたiOSの最新バージョン。これまでのiOS 5に対して、主に「Siri」「Facebook対応」「電話」「FaceTime」「Safari」「フォトストリーム」「メール」「Passbook」「アクセシビリティ」「マップ」といった部分で機能強化を図っている。
なおiPhone 3GSおよび第4世代iPod touchでは、iOS 6にバージョンアップしても、マップアプリのFlyoverやルート案内(ナビ)、Siri、シェアド・フォトストリーム、FaceTime over Cellular、メールのVIP機能、オフラインリーディングリスト、Made for iPhoneの聴力補助機能は利用できない。またiPhone 4でも、マップアプリのFlyoverやルート案内(ナビ)、Siri、Made for iPhoneの聴力補助機能はサポートされない。iPad 2は、iOS 6を入れてもSiriやMade for iPhoneの聴力補助機能が非対応となる。
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