ドコモ、クラウドを活用する「はなして翻訳」「うつして翻訳」の商用サービスを開始
NTTドコモが10月以降順次、ドコモクラウドを活用する新たなサービスとして「はなして翻訳」「うつして翻訳」の商用サービスを提供する。
NTTドコモが10月1日、「通訳電話サービス」や「料理メニュー翻訳」などの名称で9月30日まで試験サービスを提供していた、ドコモクラウドとAndroidアプリを利用した翻訳サービスの商用サービスを順次開始すると発表した。通訳電話サービスは「はなして翻訳」、「料理メニュー翻訳」は「うつして翻訳」という名称でそれぞれ提供する。はなして翻訳は11月1日から、うつして翻訳は10月11日からサービスを開始する。
はなして翻訳は、専用アプリをインストールしたドコモのAndroidスマートフォンやタブレットからの通話を英語、中国語、もしくは韓国語に通訳するサービス。またスマートフォンなどを利用して対面で会話する際に通訳として活用することもできる。サービス開始時には英語、中国語、韓国語の3カ国語だが、11月中にドイツ語、フランス語、スペイン語、ポルトガル語、イタリア語、タイ語、インドネシア語の7カ国語にも追加で対応する。アプリや通訳機能は無料で提供され、通話料と通信料だけで利用できる。音声通話の通訳を利用する場合は、通話料がかかるため、パケット通信の定額料だけでは利用できない点に注意が必要だが、外国語がしゃべれなくても会話ができる世界初のサービスとなっている。
うつして翻訳は、専用のアプリをインストールしたスマートフォンやタブレットのカメラを活用し、外国語の単語や辞書検索で入力できない文字を写して日本語訳を画面に表示するサービス。これまでの料理メニュー翻訳では英語、中国語、韓国語のメニューのみをサポートしていたが、うつして翻訳では街中の看板も翻訳の対象になっている。辞書はあらかじめアプリにダウンロードしておくので、翻訳の際に通信が発生しないのもポイントだ。また日本語の料理メニューや看板を英語、中国語、韓国語に翻訳するサービスも利用できる。アプリは無料でダウンロードできる。
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