防水/防じん対応の“国産”SIMロックフリースマホ「ARROWS M01」が魅力的な理由:僕の知ってる「ARROWS」と違うけど、それがいい(1/2 ページ)
富士通の「ARROWS M01」は、SIMロックフリースマホの中でも数少ない国産機の1つ。家電量販店でも気軽に購入できるようになった同機を“ARROWSジャーナリスト”がレビューしていく。
日々さまざまなMVNOサービスが新プランや既存プランの改定を発表しており、格安SIMが大きな注目を集めている。格安SIMと合わせてコストを下げられると話題なのが、SIMロックフリースマートフォンだ。SIMロックフリースマホはその名の通り、特定キャリアのSIMカードしか受け付けないSIMロックが掛かっておらず、中にはキャリアの販売するスマホよりもスペックを抑えることで比較的安価に購入できるものも少なくない。
しかし、SIMロックフリースマホの多くは海外端末をベースにしているため、防水/防じん性能や、伝言メモ(簡易留守番電話)機能などの日本ではおなじみの機能をサポートしていないことが多い。なじみの薄いメーカーのものだと、安全性や耐久性に不安を感じる人もいるだろう。
2014年末、そんなSIMロックフリースマホ市場にMADE IN JAPANの富士通製端末「ARROWS M01」が投入された。防水(IPX5/8)/防じん(IP5X)性能を搭載しつつ、スペックを控えめにすることで3万6720円(税別)というリーズナブルな価格を実現。これから格安スマホデビューを考えている人にとっては見逃せない端末となっている。
ARROWS端末を使い続けてきた「ARROWSジャーナリスト」(他称であり自称ではない)の筆者がじっくりとレビューしていく。ARROWS M01の実力やいかに。
片手でイケるコンパクトボディ
ARROWSでは、2013年秋冬モデルから「New ARROWS Design」と呼ばれる新デザインが採用され、外観やソフトウェアのユーザーインタフェース(UI)が刷新された。ボディは適度に丸みを持たせ、片手での持ちやすさを重視。UIは白を基調としてタッチエリアを広めに確保するなど、操作性を向上させた。
ARROWS M01のボディもラウンド形状だが、本体サイズは約67(幅)×138(高さ)×10.9(奥行き)ミリと片手でも持ちやすい比較的小ぶりなサイズ。スマホの大型化が進む中で、操作性を重視する人は前向きに購入を検討するに値する仕上がりになっている。
キャリア向けARROWSとは大きく異なるUIデザイン
一方、UIについては従来のARROWSとは大きく異なり、ホームアプリ、通知バー、通知パネルの仕様などが基本的に標準のAndroid OSに準拠したものになった。キャリア色がないのはもちろん、富士通のARROWSという色も極力抑えたフラットなAndroid端末に仕上がっている。メーカー色が全面に出ない素のAndroid端末を好む人にはお勧めだ。
ただし、ARROWSらしいアレンジも加えられている。例えば、画面下部のシステムキーのうち、タスク(最近のアプリ)キーがメニューキーに置き換わっている。これは片手操作をしやすくする工夫の1つだ。ただし、最近はメニューキーが存在することを想定していない(あるいはあえて無視している)アプリもあるので、うまく機能しないこともある。タスクキーはホームキーの長押しで代用できる。
スマートフォン初心者向けの「シンプルホーム」というホームアプリもプリインストールされた。ホーム表示中に左右にフリックすると電話の着発信履歴を確認でき、MENUをタップするとフィーチャーフォン風のメニューが表示される。最初はシンプルホームで使って、慣れてきたらOS標準ホームアプリ、あるいは「Google Play」で配信されているさまざまなホームアプリをインストールして使うということも可能だ。
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