Google、選んだ相手に居場所を知らせるアプリ「Trusted Contacts」公開:緊急事態で役立ちそう
Googleが、Latitudeのような位置情報に“パーソナルセーフティ”機能を追加した新アプリ「Trusted Contacts」を公開した(日本はまだ)。自分の位置情報へのアクセスを認めた信頼できる相手にだけ、相手がリクエストすると位置情報を通知できる。
米Googleは12月5日(現地時間)、Android版“パーソナルセーフティ”アプリ「Trusted Contacts」を一部の地域で無料公開した。日本ではまだダウンロードできない。
Trusted Contactsは、位置情報を自分が信頼(trusted)する連絡先(contacts)に知らせるアプリ。Googleは2009年にGoogle Mapsの1機能として同じような位置情報機能「Google Latitude」を提供し、その後Google+にこの機能を移行した。
新アプリは、Google Latitudeのように日常的に自分の居場所を相手に知らせるだけでなく、緊急事態に簡単に助けを求めたり、オフライン状態でも心配した相手がリクエストすればオンライン中に最後にいた場所を通知できる。
相手が居場所をリクエストしたことは自分にも分かり、居場所の通知を拒否することも許諾することもできる。拒否も許諾もしないと、5分後に自動的に相手に居場所が通知される。
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Googleはこの機能の使用例として、山にハイキングに行くと言っていた相手がカフェでの待ち合わせ時間に来なかったので居場所をリクエストしたところ、本人からのレスポンスはなく、5分後に最後の居場所として渓谷が表示されたたため、捜索願を出して友人が無事救出された、というシナリオを紹介している。
また、例えば危険な夜道を駅まで1人で歩く際などに、バーチャルに一緒に歩いてもらう相手を呼び出す機能もある。途中で駅までの道からそれたりしたら、何か起きたことが分かるというわけだ。
信頼できる連絡先として選ばれた相手は、Webサイトからも本人の居場所を確認できる。
GoogleはこのアプリのiOS版も開発中だ。
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