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「iOS 10.2」公開 100以上の新絵文字やメッセージの“祝”エフェクトなど追加
Appleが「iOS 10.2」を公開した。絵文字のデザインが変わり、100以上の新絵文字が追加された。「メッセージ」で絵文字が3倍のサイズで表示されるようになり、新しいスクリーンエフェクトが追加された。
米Appleは12月12日(現地時間)、iOSデバイス向けに「iOS 10.2」をリリースした。絵文字のデザインが変わり、職業を表すものなど100以上の新しい絵文字が追加された他、多数の改善が加えられた。
新しく加わった絵文字は、消防士やパイロットなどの職種(男女別、5種類の人種別に1職種あたり10)や肩をすくめるなどのジェスチャー、スポーツ、食物、動物など。
「メッセージ」アプリでは、絵文字単体での投稿では従来の3倍のサイズで表示されるようになった。また、英語版ではテキスト内に絵文字に変換できる単語があるとハイライト表示になり、タップすると絵文字に変換できる。
メッセージの新機能としては、「スクリーンエフェクト」にハートとお祝いが加わった。スクリーンエフェクトを使うには、文字を入力して送信ボタンを長押しし、スワイプして「スクリーン」を選択し、スワイプして7種類から選ぶ。
この他、以下に転載したAppleが発表した新機能に加え、シャッター音が小さくなり、iPhone 7/7 Plusでは新しい壁紙が3種類追加された。
セキュリティ関連では、12の脆弱性が修正された。
日本で利用できる新機能と改善は以下の通り。
絵文字
- 細部に至るまで美しく見えるようデザインを変更
- 新しい顔、食べ物、動物、スポーツ、職業を含んだ100個以上の新しい文字を追加
写真
- Live Photosの安定性を改善し、より高速なフレームレートを実現
- “ピープル”アルバムで、同一人物の写っている類似の写真の分類の正確性を向上
- “メモリー”でスクリーンショット、ホワイトボード、レシートなどの写真からメモリーを作成してしまう問題を修正
- iPhone 7 Plusで、カメラロールから戻ったときにズームインしたままになっている問題を修正
- サポートするデジタルカメラのRAW形式を追加
メッセージ
- 新しい“ハート”と“お祝い”のスクリーンエフェクトを追加
- メッセージでキーボードが表示されない問題を修正
ミュージック
- “再生中”の画面を上にスワイプして、“シャッフル”、“リピート”、“次はこちら”に簡単にアクセスできるように
- “ライブラリ”でプレイリスト、アルバム、曲の並び替え順を選択可能
メール
- “移動”シートが、メッセージの移動後もそのまま残っている問題を修正
- 長押しでコピー&ペーストがうまく行えない問題を修正
- スレッドを削除したあと、間違ったメッセージが選択されてしまう問題を修正
アクセシビリティ
- VoiceOverにBraillePen14のサポートを追加
- VoiceOverで、点字表が予期せず切り替わってしまう問題を修正
- Siriの高品質音声がVoiceOverで使用できない問題を修正
- VoiceOverのユーザがリストの項目を再整理することができない問題を修正
- “スイッチコントロール”で留守番電話を削除できない問題を修正
その他の改善および修正
- カーテン/ブラインド、人の検知、動き、ドア/窓、煙、一酸化炭素、水漏れセンサーなどを含むHomeKitアクセサリ用の通知のサポートを追加
- HomeKitアクセサリ用のファームウェア・アップデートがある時の通知のサポートを追加
- 他社製のアクセサリとのBluetoothのパフォーマンスおよび接続を改善
- FaceTimeに参加している人がぼやけて見える問題を修正
- FaceTime通話で、縦横比および画面の向きが間違って見える問題を修正
- Visual Voicemailの再生を完了できない問題を修正
- Safariのリーダーで、記事が空白のページで開いてしまう問題を修正
- Safariのリーディングリストで記事を既読にすると、Safariが予期せず終了してしまう問題を修正
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