TORQUE X01が「最強のタフネスケータイ」である理由は? auのユーザーイベントで体験
auでは6年ぶりのタフネスケータイ「TORQUE X01」が発売された。そんなTORQUE X01をいち早く試したいという人のために、KDDIと京セラがイベントを開催。京セラが「最強のタフネスケータイ」と呼ぶ理由は?
auのケータイ(フィーチャーフォン)としては「G'zOne TYPE-X」以来6年ぶりとなる、タフネス仕様のモデル「TORQUE X01」が、2月24日に発売された。TORQUE X01は、防水、防塵(じん)、耐衝撃性能を備えた折りたたみ型のLTE対応フィーチャーフォン。高い耐久性能を持つのはもちろん、スポーティーなデザインやアウトドアで役立つアプリを採用するなど、タフネスファンの心をくすぐる一台に仕上がっている。
そんなTORQUE X01をいち早く試したい! というユーザーの思いに応えるべく、KDDIと京セラは、発売前日の23日に、「au × TORQUE タフネスチャレンジ」と題したイベントを都内で開催。KDDIはこれまで、XperiaやTORQUEのユーザー(端末所有者)を対象としたオーナーズイベントを開催してきたが、今回のイベントはTORQUEやG'zOneなどのタフネス端末を所有していなくても、auユーザーなら誰でも参加できるよう門戸を広げた。
ガラケータイプを熱望する声が多かった
KDDI コンシューママーケティング1部 部長の渡辺和幸氏によると「スマホも含めて、タフネスケータイに興味がある人に、広く参加してほしかった」ため門戸を広げたが、ふたを開けてみると、参加者のほとんどがG'zOne TYPE-Xのユーザーだったという。ちなみに今回は489人が応募して、35人が当選。約14倍の倍率となった。
「タフネス端末は満足度が高いものがほとんどで、圧倒的な支持をいただいている。防水、防塵(じん)、耐衝撃といったタフネス仕様でないとダメだとこだわりを持って使っている方が多い。それだけに、ガラケータイプのタフネス端末がいつ出るのか? という声をずっといただいていた」と渡辺氏は振り返る。
G'zOne TYPE-XからTORQUE X01の登場までに6年ものブランクが空いてしまったのは、スマートフォンへの移行とともに、タフネス端末もスマホで十分と考えたためだが、これが“誤算”だった。「タフネス端末も、スマートフォンを用意すれば、ガラケーはそろそろ卒業でいいかなと思ったが、やっぱり“あの形”がいいという方が根強くいらっしゃる」(渡辺氏)
渡辺氏は利用者層の一例として、「農家の方からの支持も熱い」と話す。「田んぼで使って落ちても大丈夫、トラクターでほこりまみれになってもいいとか、タフネス端末なら大丈夫(安心)という方はずっと前からいらっしゃる」とのことで、アウトドアで趣味で使っている人から仕事で使っている人まで、幅広いニーズがあることが分かる。
TORQUEのオーナーズイベントはこれまで2回実施し、第2回は静岡県伊東市で「TORQUE G02」を片手にイルカと戯れるという、アクティブな内容だった。「イベント参加者の満足度が100%だったので、終わりにするのはもったいない」(渡辺氏)ということで、KDDIと京セラ双方の希望で、TORQUE X01のイベントも自然に決まった。
高耐久のボディーと、アウトドアで役立つ機能が特徴
京セラ 通信機器事業本部 通信国内事業部 国内技術部 プロジェクトリーダーの大内康史氏は、TORQUE X01を「TORQUEのDNAを受け継いだ最強のタフネスケータイ」と紹介する。「従来型ケータイで高耐久の端末が欲しいという声が多かった」ことは京セラ側も認識しており、そんな「熱い要望に応えるべく、満を持して開発した」(同氏)。
スマートフォンでも展開している「TORQUE」は、G'zOneなどに比べると新しいタフネスブランドだが、実は京セラは2003年から、北米でもタフネスケータイを投入している。こうした北米で培ってきたノウハウも、TORQUE X01は受け継いでいる。TORQUE X01はG'zOne TYPE-Xと似ている部分が多いが、(G'zOne TYPE-Xと開発した)カシオ計算機とノウハウを共有するといったことはなく、あくまで京セラが築き上げてきた技術を取り入れている。
大内氏がTORQUE X01を最強のタフネスケータイと呼ぶのは、米国国防総省が定める耐久試験(MIL-STD-810G)の18項目に加え、京セラ独自の耐衝撃テストをクリアしたから。その独自テストは、高さ1.8mから鉄板とコンクリートに落下させるというもので、高さ1.22mからラワン材に落下させるテストが基準だったG'zOne TYPE-Xよりも高い耐衝撃性能を誇る。また、耐振動、温度耐久、低圧対応、防湿、耐日射、耐氷結のサポートも、G'zOne TYPE-Xにはないポイントだ。
加えて、アウトドアで役立つ機能も、大内氏は「最強」の根拠に挙げる。TORQUE X01は天気、気圧、高度など野外活動で必要な情報を確認できる「OUTDOOR PORTAL」アプリや、あらかじめ設定した時刻に気温や高度などを読み上げる機能、輝度を調整できる簡易ライト、クマ鈴にも対応したブザー機能なども備える。ディスプレイは直射日光の下でも見やすくなるよう、光の乱反射を抑える構造にした。キーはグローブを装着したままでも押しやすくなるよう0.5mmの凸量を確保した。デュアルフロントスピーカーは100dBと大音量なので、騒がしい場所でもハンズフリー通話ができる。
本体カラーにレッドを採用したのは、コンシューマーを意識したため。「タフネスをイメージするブラック系と、もう1色はKDDIと相談してレッドにした」と京セラ 通信機器事業本部 通信事業戦略部長の能原隆氏は説明する。ちなみに米国のタフネス端末は法人向けが多いため、カラーもブラック系が主流になっている。
イベントでは、1テーブルにTORQUE X01の開発者が1人ずつ順番に入り、参加者と意見交換。また、TORQUE X01の落下、水没、耐氷結などのテストを実際に試せるデモも用意し、参加者はTORQUE X01の高耐久性能を体感することができた。
現在はXperiaやTORQUEのイベントが中心だが、渡辺氏によると、他のメーカーやブランドのイベントも検討しているとのこと。例えば、ハンドソープやボディーソープで洗える「rafre」のイベントも実施予定。さまざまなユーザーとの距離を縮め、ファンを増やす取り組みの拡大に期待したい。
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