ソニー、360度サウンドに対応したスマートスピーカーを12月9日に発売 2万5000円前後
ソニーが、Googleアシスタントに対応したスマートスピーカーを12月9日に発売する。価格は2万5000円前後。360度方向に音声を出力できるスピーカーを内蔵している。
ソニーが10月26日、Googleアシスタントに対応したスマートスピーカー「LF-S50G」を発表。2017年12月9日に発売する。価格は2万5000円前後(税別)を想定している。カラーはブラック、ホワイト、ブルーの3色展開。ペットネームは用意されていない。
LF-S50Gは9月の「IFA 2017」で発表された製品で、日本での発売が決定した。主な機能は「Google Home」と同じで、Wi-Fi経由でインターネットに接続し、音声でさまざまな操作ができる。音楽の再生、対応する家電の操作、Web検索・天気予報・ニュースなどの情報取得、予定の読み上げやアラームの設定などに対応している。
ソニー製品ならではの特徴として、360度方向にサウンドを出力できるスピーカーを搭載した。スピーカーに対してどの方向にいても、クリアに音声が聞けるよう設計している。家の中で多くの人が集まりやすいリビングの中央にスピーカーを置く、といった使い方が想定される。ソニーはスマートフォンでよく音楽を聴いている20〜40代のユーザーを主なターゲットに据えており、家の中で音楽を楽しむ新たな方法として、LF-S50Gを提案する。
360度サウンドを実現すべく、ボーカル帯域を鳴らすフルレンジスピーカーを下部(上向き)に、低域を鳴らす大振幅サブウーファーを上部(下向き)に対抗配置した2ウェイスピーカーを採用。スピーカーとディフューザー(拡散器)の距離をコンマ数mmで調整することで、より広範囲に音を放射できるよう工夫した。
キッチンなどの水回りでも使えるよう、IPX3の防滴に対応させ、撥水(はっすい)塗料も施した。またカバーは水洗いも可能。手がぬれていたり汚れていたりしても操作できるよう、本体上部に手をかざすだけで音楽の一時停止や曲送り、音量調節の操作ができるジェスチャーコントロールも採用した。
周囲の環境に合わせて自動で音量を調整する機能も用意。例えばキッチンの水音がうるさいときは、音量を上げてくれる。NFCにも対応しており、対応スマートフォンをかざすだけで、スマホの音楽を再生できる。
サイズは110(直径)×162(高さ)mm、重量は750g。本体下部には、カラーごとに異なるメタル調の素材(樹脂)を採用。鏡面仕上げなので置いた場所(テーブルなど)を映し込み、インテリアに溶け込むよう工夫した。スピーカー部分にはLEDで時刻が常時表示されるので、時計やキッチンタイマーの代わりにもなる。
使い方はGoogle Homeと同等で、「OK Google」「ねえGoogle」と話しかけて音声で操作をする。利用できる音楽・映像サービス(Google Play Music、Spotify、YouTube、Netflixなど)も共通している。「Actions on Google」による外部サービスとの連携、ChromecastやAndroid TVとの連携によるテレビ操作、最大6アカウントを登録して声を聞き分けられる「ボイスマッチ」にも対応している。
利用するにはWi-Fi環境が必要で、スマートフォンやタブレットに「Google Home」アプリをインストールして設定を行う必要がある。
関連キーワード
Google | スマートスピーカー | ソニー | AIアシスタント | Google Assistant | Google Home | Chromecast | IFA | Netflix
関連記事
- 「Google Home」が10月6日に発売 小型の「Google Home Mini」も登場
音声アシスタントデバイスの「Google Home」がいよいよ日本上陸。10月6日に発売する。小型の「Google Home Mini」も登場する。 - 「Google Home」を使うメリットを整理する
「Google Home」が10月6日に発売される。いわゆるスマートスピーカーだけど、何ができて、どんなメリットがあるのか? 5日の発表内容をもとにまとめた。 - ユーザーを識別して話しかけてくれるロボット「Xperia Hello!」登場 14万9800円
ソニーモバイルが「Xperia Hello!」を11月18日に発売する。ユーザーの顔を認識して、さまざまな情報を話しかけてくれる。家族にメッセージを送る機能や見守りの機能も備えている。 - 投影された画面をタッチ操作できる「Xperia Touch」登場 耳をふさがないXperia Earも
ソニーモバイルがスマートプロダクトの新製品を発表。2016年に「Xperia Projector」として発表していた製品を「Xperia Touch」として発売する。オープンイヤータイプの「Xperia Ear」も参考展示する。 - “秘書”が耳に住んでいる感覚――「Xperia Ear」が単なるヘッドセットじゃない理由
スマートフォンではない「Xperia」が存在することをご存じだろうか。「Xperia Ear」は、声と耳を使ってコミュニケーションをするスマートプロダクト。その開発意図を、ソニーモバイルに聞いた。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.