Pokemon GOの“分断”は解決できるか?/2018年のモバイル業界はどうなる?:Mobile Weekly Top10
iOS版「Pokemon GO」に「AR+」という新機能が実装されました。この機能を有効にして一定条件のもとポケモンをゲットすると新たなボーナスが付与されるのですが、Androidスマホを含む未対応機種ではそのボーナスがもらえません……。
ITmedia Mobile Weekly Access Top10
2017年12月18日〜2017年12月24日
- 「ポケモンGO」の「AR+」を試す 楽しいけど「面倒」「危険」と感じることも
- 大手キャリアの“逆襲”が目立った2017年/MVNOは「勝ち組」「負け組」が明確に
- 「Snapdragon 845」で何が変わる? “順当進化”の中身を解説する
- 激戦の午前 nuroモバイルとBIGLOBEモバイルが一騎打ち?――「格安SIM」17サービスの実効速度を比較(ドコモ回線11月編)
- 販売数1万台を突破 カード型ケータイ「NichePhone-S」はなぜ売れたのか?
- ドコモの「Xperia XZ Premium SO-04J」がAndroid 8.0へ
- ジョジョスマホ「JOJO L-02K」は「月々サポート」なし 覚悟はいいか?
- ポケモンに近づける! 「ポケモンGO」に「AR+」登場 iOS 11の「ARKit」を活用
- ASUSが「ZenFone福袋2018」を発売 先着1000人限定で2万9800円
- ドコモの「シンプルプラン」、20GB/30GBの「ウルトラパック」と組み合わせ可能に
今回のITmedia Mobile Weekly Top10は、2017年12月18日から12月24日までのアクセスを集計し、ランキング化しました。
アクセスランキングの1位と8位は、iOS版のPokemon GO(ポケモンGO)に新たに実装された「AR+」に関する記事です。
ポケモンにより「近づける」ようになるAR+は、「エキスパートボーナス」という新たなボーナス要素も内包しています。しかし、現時点ではiPhone 6s以降のiPhoneでのみ利用可能で、Android版では新たなボーナスの恩恵にあずかれません。また、スマートウォッチへの対応も実質iOS版のみです(Apple WatchはiOSデバイスでのみ使える)。
AndroidスマホでPokemon GOをプレイしている人がプレイと機能の両面で“不利”な扱いを受けているともいえる状況ですが、逆にノベルティとしてアイテムなどを無料でもらえる「プロモーション」機能はAndroid版でのみ利用できる状況です(日本ではプロモーションを使ったアイテム配布の実施例はありませんが……)。
このように、現状のPokemon GOは遊ぶプラットフォームによってある種の“分断”が起こってしまっています。
iOS版アプリのAR+は、Appleの「ARKit」を使って実現しています。Androidでも特別なハードウェアを必要としない「ARCore」というAR技術が登場したため、時間がたてばAndroid版アプリにもAR+(とエキスパートボーナス)が実装される……と期待したいのですが、Android版のスマートウォッチ対応やiOS版のプロモーションコード対応が進まない現状を見ると不安に思ってしまいます。
遊ぶプラットフォームが違ってもプレイ上の“不公平”が起こらない――そんなスマホゲームが理想だと思うのですが、難しいものなのでしょうか……?
2位には、石野純也さんの連載から「大手キャリアの“逆襲”が目立った2017年/MVNOは『勝ち組』『負け組』が明確に」がランクインしました。
2017年を思い返すと、夏商戦あたりから大手キャリアの「MVNO(≒格安SIM)対抗」が強まった印象です。その結果、「事業が順調なMVNO」と「事業が不調なMVNO」の色がハッキリと分かれ、前者においても純増の鈍化という影響が出てきています。
そんな中、既にMVNOとして事業を展開している楽天は自社で通信網を構築する「MNO」になることを表明(参考記事)。新しい周波数帯(Band)の免許の割り当てを前提に、2019年中の事業開始を目指しています。
2018年のモバイル通信業界には、何が待ち受けているのでしょうか……? 楽しみにしつつ、2017年最後の「Mobile Weekly Top10」を締めくくろうと思います。
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