携帯下取りサービス、日本より米国の方が利用意向あり MMDの調査から
MMD研究所の「日本とアメリカにおけるスマートフォン中古端末市場調査」によると、携帯電話の下取りサービスの利用意向は日本61.1%、米国69.4%に。米国は中古端末に寛容な回答が集まり、意識の差が明らかとなった。
MMD研究所は、2月26日に「日本とアメリカにおけるスマートフォン中古端末市場調査」の結果第2弾を発表した。本調査はオークネット総合研究所と共同で実施したもので、対象者は日本在住の15歳〜69歳の男女1007人と米国在住15歳〜69歳の男女1241人。
スマートフォン、ケータイを所有している日本在住の対象者へ、次回の端末購入時に「下取りサービス(下取りプログラム)」を利用したいと思うかを聞いたところ、日本では「とても下取りサービスを利用したい(28.9%)」「やや下取りサービスを利用したい(32.2%)」を合算した利用意向は61.1%。同様に米国在住の対象者に聞いたところ「とても下取りサービスを利用したい(28.2%)」「やや下取りサービスを利用したい(41.2%)」を合算した割合は69.4%となった。
オークネット総合研究所が2016年4月に実施した同様の調査と比較すると、日本での下取りサービス利用意向は64.6%と3.5ポイント減、2012年と比べると11.7ポイント減となっており、年々下取りサービスの利用意向が減っている。
次回、スマートフォンとケータイの購入時に検討できる端末を複数回答で聞いたところ、「新品の端末」は日本が91.4%、米国が81.9%、「修理・整備された中古端末」は日本が13.2%、米国が24.8%、「修理・整備なしの中古端末」は、日本は4.4%、米国は8.3%となり、日本と米国どちらも「修理・整備された中古端末」を検討できる割合は「修理・整備なしの中古端末」の2倍以上ある。
修理・整備された中古端末を検討できる割合を国別・性年代別で見ると、米国で最も多い属性は30代男性の45.0%で、次点は20代男性の37.6%だが、ほぼ同じ割合で10代女性と10代男性が続く。
一方、日本は最も高い属性は20代男性の25.7%だが、米国で割合が高かった10代男性と10代女性はそれぞれ5.9%、5.6%と他の年代と比較しても低い結果になった。また。日本の10代は修理・整備なしの中古端末を検討できる割合が男女ともに0%となり、中古端末に寛容な米国の若年層とはかなり異なる結果となっている。
スマートフォン・携帯電話の中古端末に期待することを聞いたところ、日本は「しっかり動作確認されている(32.3%)」「きれいにクリーニングされている(26.1%)」「特に中古端末に期待することはない(25.7%)」で、米国は「購入後すぐ使える(35.6%)」「きれいにクリーニングされている(31.1%)」「修理・修繕されている(24.9%)」となった。
中古端末に対するマイナスイメージを聞いたところ、日本は「バッテリーが持たなそう」が44.1%、「傷や汚れがありそう」が39.4%、「すぐ壊れそう」が36.8%で、米国は「品質が安定しなさそう」が27.1%、「バッテリーが持たなそう」が26.9%、「傷や汚れがありそう」が25.0%となった。さらに「マイナスのイメージはない」という回答は日本では5.8%、米国では15.3%と意識の差がみられた。
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