レビュー:フロントサラウンド特集
手軽さが売りの“2.1chかんたんシアター”――松下「SC-HT03」(3/3 ページ)
サラウンドモードは当然ながら、ドルビーバーチャルスピーカーが基本。ドルビーデジタル、DTS、AACの5.1chソースでは、ダイレクトにドルビーバーチャルスピーカー再生するほかは、2chダウンミックス再生ができるくらい。ドルビーバーチャルスピーカーのモードは、「REF」(標準モード)のほか、「WIDE」(ワイドモード)があり、左右スピーカーの設置間隔がとれない場合はこれを利用する。
2chソースの場合は、リモコンのSFC(Sound Field Control)の「MUSIC」または「AV/MOVIE」ボタンを押せば、いくつか用意されたエフェクトモードの中から選択できる。MUSICモードには、「LIVE」「POP/ROCK」「VOCAL」「JAZZ」「DANCE」、AV/MOVIEモードには「DRAMA」「ACTION」「SPORTS」「MUSICAL」「GAME」がある。
値段が値段なので、あまり期待していなかったのだが、実際に音を聴いてみると、これが意外と悪くない。音楽(ステレオソース)の場合、バーチャルサラウンドモードではちょっと焦点がぼける印象だが、ダイレクトステレオなら自然な音を聴かせてくれる。スピーカーの音特性が素直なのか、安心して聴ける感じだ。
気になる映画のサラウンド再生では、包囲感はしっかりと伝わり、方向感も上々。サラウンド成分(リア)に関しては、“そう思い込めば”後ろから聴こえる。つまり、明確ではなく微妙なのだが、映像との連携で後ろから聴こえたと勘違いさせるくらいのレベルにはなっている。足りないとすれば、音の細かさと豊かさか。低音も音楽を聴く分には十分だが、映画となると少しばかり力不足の感は否めない。
しかし、この製品の売りは何よりも手軽さにある。低価格だけを望むのであればリアル5.1chのエントリー製品でもかまわないわけだが、設置場所に困ったり、接続や初期設定が面倒そうだと感じて、なかなか手が出せないという人もいるだろう。「SC-HT03」なら、そうした問題もなく、サラウンド音響を導入でき、さらに、気軽に音楽や映画を楽しむには十分な音質を提供してくれる。冒頭で述べたとおり、とりわけ“薄型テレビで大画面を手に入れたから、次はカジュアルなシアターサウンドシステムを”というユーザーに最適な製品だ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
パナソニックHD子会社、使用禁止の生成AIに従業員約33万人分の個人情報をアップロード
-
2
AIに200万円渡してネットショップを1年運営させてみた──Alibabaの研究者らがシミュレーション 資産14倍の例も
-
3
PHP脆弱性でいち早くサービス停止したコドモン 背景に「被害が出てからでは取り消せない」
-
4
人に注射を打てる「サイボーグゴキブリ」の群れが、がれき下の被災者を救助? 実験成功率72%
-
5
「お名前.com」 のFX自動売買VPS、不正アクセスで金銭被害か 「600万円の損失」「55万円なくなった」……報告相次ぐ
-
6
タイムズカー、3000円の見舞金支払いへ 免許証画像漏えいの146万件対象 55億円の特損計上
-
7
PayPay、「免許証画像で本人確認」廃止 ICチップ読み取りに統一
-
8
PHP脆弱性“PoCフライング公開”の経緯、支援財団が公表 混乱広げた企業を名指しで批判
-
9
「AIでエンジニア派遣は不要になる」のか? 各社に肌感を聞いた 求められる人材、明確に変化
-
10
1000万のWebサイトで「生きたAPIキー」が大量に“丸見え”状態? 大手銀行やインフラの鍵も 米スタンフォード大などが調査
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR