野村ケンジのぶらんにゅ~AV Review
「秋のヘッドフォン祭り」で見つけた注目の新製品を一気聴き!(2/2 ページ)
ゼンハイザー「IE80」「IE60」
イヤーモニター系の最高峰となる「IE8」「IE6」が近日中にモデルチェンジを受け、「IE80」「IE60」へと生まれ変わるようだ。発売可能時期や詳細なスペックなど、まだ詳しい情報は伝わってきていないようだが、ダイナミック型ドライバーはそのままに、IE80にはアルミ削りだしハウジングを採用するなど、構造や素材の変更により音質向上を果たしているという。
実際のサウンドはというと、「IE80」は少しジェントルになったイメージ。帯域バランスがさらに整い、演奏の全体がよく見えるようになった印象を受けた。いっぽうの「IE60」は、基本的な音色傾向にはそれほど変化がないものの、曲によっては鋭すぎると感じるときがあった高域が、バランス良く纏まってくれるようになった。じっくり聴き込みたい、期待が持てる新製品だ。
AKG「K550」
新開発の50ミリドライバーを搭載した、全くのブランニューモデル。密閉型フランジを採用、同じ「K」型番ながらも、「K701(含むQ701)」「K242HD」などのスタジオモニター系とは異なり、完全なコンシューマー向けのリファレンスヘッドフォンになるという。
そのサウンドは、本当に密閉型なのか、と疑うくらい空間表現に長けている。さすがに「Q701」には敵わないものの、ストレスなく自然に広がるサウンドフィールドは、下手な開放型顔負けの実力。50ミリドライバーのおかげか、強弱のニュアンス表現がとてもダイナミックで、帯域幅にも余裕が見られる。なかなかに期待できる、じっくり聴き込みたい製品だ。
MONSTER「Miles Davis Trumpet」
モダンジャズの帝王、Miles Davisをトリビュートしたシグネチャーモデルの第2弾。本体フランジ側はマウスピース、コントローラーは3つ並んだピストン風のデザインを採用するなど、遊び心にもあふれている。
第1弾のサウンドとはがらりと趣を変え、まとまりがよく楽器や音楽ジャンルに得意不得意の少ないサウンドへと生まれ変わった。それでいて、メイン楽器やボーカルが前面にせり出してくるような演出を残してくれているのはとても好印象。高域の鋭さやキレの良さなど、第1弾と共通するキャラクターは保たれているものの、こちらのほうが万人受けしそうだ。価格も(第1弾の発売時に比べて)ずいぶんと安くなるようなので、うれしい限りだ。
Scosche(スコッシュ)「IEM856m」
先日「ガイガーカウンター」で日本上陸を果たしたスコッシュブランドだが、ヘッドフォン祭りの会場では本命ともいえるヘッドフォン/イヤフォンを展示してアピール。そう、スコッシュは、「サーウィンベガ」などのカーオーディオブランドを持つ、オーディオメーカーなのだ。
展示されていた製品のなかでも「IEM856m」は、ダイナミック型とバランスドアーマチュア型をそれぞれ1つずつ搭載した、ハイブリッド2ウェイモデルというユニークな製品。そのサウンドも、バランスドアーマチュア型の丁寧な中高域とダイナミック型ならではの迫力を上手く両立させた、特徴的なサウンドが楽しめた。こちらも発売が待ち遠しい製品の1つだ。
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