Google、「Inbox」に人工知能による返信文提示機能「Smart Reply」追加へ
米Googleは11月3日(現地時間)、受信したメールへの返信文の候補を提示する機能「Smart Reply」を発表した。まずは英語版のAndroid/iOS版メールアプリ「Inbox」に、今週中に“ローリングアウト”する。
例えばパーティーへの招待や、仕事での確認要請など、「参加します」「私がチェックしておきます」といった短い返信で済む場合でも、モバイルでの入力は面倒なものなので、この機能を追加することにしたという。
Smart Reply機能は、受信メールの返信欄の下に3つの返信文候補が青い文字で表示され、タップして選ぶというもの。返信文候補は受信したメールの内容によって異なる。補足が必要であれば、選んだ文章にテキストを追加できる。
この機能では、時系列データを扱うニューラルネットワーク「リカレントニューラルネットワーク(RNN、リンク先は英語版Wikipedia)」を採用した。「Smart Reply System」は、受信メールをエンコードするものと返信候補を予測するものという2つのRNNで構成される。前者がメール内の単語を取り込んでベクターに変換し、これを使って後者が文法的に合った文章を作成する。
このプロセスはすべて機械学習によって行われて人間は一切かかわらず、メールの内容をGoogleの人間が読むことはないという。学習結果は蓄積されていくので、多数のユーザーが適切な候補を選ぶほど、機能の精度は上がっていく。
Smart Reply Systemの仕組みについてはGoogle Research Blogを参照されたい。
Googleは近年、様々なサービスで人工知能(AI)を採用している。7月にはGmailのスパムフィルターに、9月には音声検索に、10月には検索アルゴリズムとYouTubeのサムネイル決定に人工知能ベースのシステムを使っていると発表した。
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