“中の人”が明かすパソコン裏話
そのノートPC、指一本でスムーズに開けますか? 米国担当者を魅了して実現した「ヒンジ」の心地よさ(1/3 ページ)
生活を支える「ヒンジ」
こんにちは、日本HPでPCのローカライズなどを担当している白木智幸です。前回は、「ファンレスPC」の魅力をご紹介しましたが、第4回となる今回はノートPCのディスプレイを支える「ヒンジ」の開発秘話についてご紹介したいと思います。
ノートPCは、ディスプレイを閉じて気軽に持ち運び可能できる点が魅力ですが、この何気ない開閉機構に注目したことはありますか? ディスプレイを開閉するときに加わる重量や力を一手に引き受けているのが「ヒンジ」と呼ばれる部品です。
ヒンジは「ちょうつがい」とも呼ばれ、ドアやクローゼット、冷蔵庫、金庫の扉などにも利用されています。製品問わず、扉や“ふた”のような開閉機構には、ほぼ必ずヒンジが使われており、生活になくてはならない部品といっても過言ではありません。
至る所で使われているため、見た目や構造が異なるさまざまな種類のヒンジが存在しています。例えば高級家具や装飾されたドアの場合、高級感を出すために内側の見えにくい場所にヒンジを取り付けることがあります。見た目のシンプルさや、開閉時の驚きを演出できる反面、構造は複雑になります。
ヒンジ自体に装飾を施しているケースや、見た目より強固さを重視した重量のある扉を支えるためのヒンジは、あえてヒンジを外の見えるところに設置することもあります。
これと同じようにノートPCのヒンジにも種類があり、その製品が目指す機能や性能によって使い分けられています。逆に言えば、ヒンジによってその製品デザインが決まるとも言えます。
「こだわりのレシピ」
ドアや扉のヒンジではあまり見られない特徴ですが、ノートPCのヒンジは自由な角度で固定できる必要があります。皆さんがお使いのノートPCも、作業する姿勢によってディスプレイを見やすい好みの角度に調整して利用すると思います。ディスプレイ部分が好みの角度で固定できず、閉じているか、またはヒンジの限界まで開いているかの二択だったら不便ですよね。
そこで、ほとんどのノートPCでは「フリーストップヒンジ」というものが使われています。このヒンジには、ある程度のトルク(反発力)があるために、開く角度を自由に固定できます。しかし、残念なことに物事には「万能」というものはありません。何かを得れば、何かを失います。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
“中の人”が明かすパソコン裏話
昔はPCを購入することはそれこそ一大決心でしたしワクワクするものでした。この連載では、そんな「ワクワクする気持ち」をもう1度思い起こすきっかけとなるような、PCのちょっと面白い「小ネタ」や「裏話」を、“PCを提供する側”というちょっと変わった視点からご紹介していきます。
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
「5年でバッテリーが使い物にならなくなる」は本当か テスラ「モデル3」5年目点検で分かったこと
-
2
Google、プライバシーポリシーに「Gmail」「Googleフォト」のデータを広告に使う例外を追加 回避方法は
-
3
GMO熊谷代表「社内ホワイトハッカーが事前に指摘」も対策遅れ、国に「能動的サイバー防御」要請 「責任転嫁では」SNSで批判も
-
4
「年齢は合ってますが、人間ではありません」 6歳の飼い猫に届いた“進研ゼミの案内” なぜ届いたのかベネッセに聞いた
-
5
グッスマに不正アクセス、公式EC閉鎖 会員の住所や注文履歴など漏えいか 再開目処立たず
-
6
「楽天ドライブ」に不正アクセス 保存したデータなど1.5万アカウント分が取得・閲覧のおそれ
-
7
たばこ休憩なき時代の“一服”をどう取るか 温熱と“聞こえない音”で休む、JT子会社のアイマスクを試す
-
8
野村総研、サイバー攻撃時の「能動的なシステム停止」を支援する新サービス
-
9
「能動的サイバー防御」きょう開始 警察・自衛隊などが攻撃元サーバを無害化 高市首相も狙いを説明
-
10
Xの「いいね」長押しで1ドル送金 マスク氏が“投げ銭”機能を予告
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR