「パブリック」と「プライベート」、2つのクラウドの垣根があいまいに?(2/2 ページ)
オンプレミスにパブリッククラウドを置いて使う
一方で、オンプレミスの環境にパブリッククラウドの環境を置いて利用するサービスもある。それがMicrosoft Azureであれば「Azure Stack」、AWSでは「AWS Outposts」、IBM Cloudなら「IBM Cloud Private」、Oracle Cloudでは「Cloud at Customer」となる。これらを使うには、それぞれのクラウドサービスと同様な環境を動かすのに必要なソフトウェア群をあらかじめ搭載した、アプライアンス的なプラットフォームをオンプレミスに置く必要がある。
一方でGoogle Cloudの場合は、クラウドとオンプレミス環境で一貫性のある開発と運用ができるアプリケーション管理プラットフォームの「Anthos」を使うことで、オンプレミスでもパブリッククラウドでも他社製のパブリッククラウド環境でも、コンテナベースの環境でアプリケーションを柔軟に動かせるようにする戦略をとっている。
OracleのCloud at Customerのように、Oracle Exadataの上にパブリッククラウドと同じ環境を用意し、それをオンプレミスに置き、運用管理もOracleがリモートで行うサービスもある。またCloud at Customerでは、クラウド環境を企業が購入するのではなく、サブスクリプション型のサービス費用の形で利用できるものになっている。
当初はパブリッククラウドとプライベートクラウドは、オフプレミスにあるのかオンプレミスにあるのかといった利用する場所の違いだった。しかし今ではオフプレミスの中にプライベートクラウドがあり逆にオンプレミスの中にパブリッククラウドがあるなど機能的にもライセンス的にも同じように使える環境がある。
このようにさまざまな選択肢がある中から、将来のマルチクラウド環境も視野に入れつつ、自分たちに最適なパブリック、プライベートクラウドを選ぶ目を持つ必要がありそうだ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
AIに200万円渡してネットショップを1年運営させてみた──Alibabaの研究者らがシミュレーション 資産14倍の例も
-
2
PHP脆弱性でいち早くサービス停止したコドモン 背景に「被害が出てからでは取り消せない」
-
3
人に注射を打てる「サイボーグゴキブリ」の群れが、がれき下の被災者を救助? 実験成功率72%
-
4
「お名前.com」 のFX自動売買VPS、不正アクセスで金銭被害か 「600万円の損失」「55万円なくなった」……報告相次ぐ
-
5
PayPay、「免許証画像で本人確認」廃止 ICチップ読み取りに統一
-
6
トランプ大統領、Googleに「大西洋」の改名を打診 ピチャイCEOが「大洋は勘弁を」と難色
-
7
1000万のWebサイトで「生きたAPIキー」が大量に“丸見え”状態? 大手銀行やインフラの鍵も 米スタンフォード大などが調査
-
8
「AIでエンジニア派遣は不要になる」のか? 各社に肌感を聞いた 求められる人材、明確に変化
-
9
クリスタ、脆弱性対応で一部サービス「予告なく停止」の可能性 データの事前ダウンロード呼び掛け
-
10
タイムズカー、3000円の見舞金支払いへ 免許証画像漏えいの146万件対象 55億円の特損計上
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR